どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさい」 (第3回)

田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさい」
                                                   
(第3回)

           

田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさい!」。
これは、田中先生の心の中にある理想の教育観なのです。
「出来れば、生徒たちに、こう言ってやりたいな」と常ずね思っているのです。


田中先生「新任のころ<教育とは、教師が生徒を指導することだ>と考えていた理由は、学校全体の雰囲気が、そうだったからです。ただ、真似をしていただけなのです。
私の考えではなく、周りの真似をしていただけなのです。」


「なぜ、猿真似を続けなかったのですか?」


田中先生「教師が、自分が知っていることを教えたり、生徒を指導したりすることが、本当の教育だろうか? それに教師が、生徒を上から見下ろしているような偉そうな関係が、私はイヤだったのです。それに生徒と付き合っているうちに、生徒の、教師にはない素晴らしい人間性(優しさ、友好性、自主性、自発性、・・・)に触れ、『今、自分が生徒たちにやっている教育は、おかしい』と考えるようになって来たのです」


「なるほど! そこで田中先生は<自分が目指すべき教育とは、何だろう?>と考え始めたのですね?」


田中「そうなんです」 (つづく)
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ここまでが、第2回。
これからが、第3回。


「<自分が目指すべき教育とは、何か>を考えることは、あなたの考える教育の目的を決める事ではないでしょうか?」


田中「その通りです。 よくよく考えた結果、私にとっての教育の目的は、生徒の人格養成(人間形成)であり、今のように、知識を教えることではない、と言うことがハッキリしたのです。
なぜなら、教育の本来の目的は、生徒を幸福にすることであるべきです。
そのための教育の目的は(教師の役割は)、生徒の人間形成以外にはありません。
いくら多くの知識を持っていても、生徒は幸福にならないことは、まわりのおとな達を見れば明らかです」


「なるほど。僕は、あなたの教育観に大賛成です。
そこで、お聞きしたいのです。
あなたの教育観(人間形成)と「あなた(生徒)の好きにしなさい!」とは、どのように
結びつくのでしょうか? (つづく)
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       どんぐりおじさん
       (教育心理研究者。教育カウンセラー)


           

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