どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさ (第4回)


田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさい」
               
(第4回)               


田中先生「あなた(生徒)の好きにしなさい!」。
これは、田中先生の心の中にある理想の教育観なのです。
「出来れば、生徒たちに、こう言ってやりたいな」と常ずね思っているのです。



「<自分が目指すべき教育とは、何か>を考えることは、あなたの考える教育の目的を決める事ではないでしょうか?」


田中「その通りです。 よくよく考えた結果、私にとっての教育の目的は、生徒の人格養成(人間形成)であり、今のように、知識を教えることではない、と言うことがハッキリしたのです。
なぜなら、教育の本来の目的は、生徒を幸福にすることであるべきです。
そのための教育の目的は(教師の役割は)、生徒の人間形成以外にはありません。

いくら多くの知識を持っていても、生徒は幸福にならないことは、まわりのおとな達を見れば明らかです」


「なるほど。僕は、あなたの教育観に大賛成です。
そこで、お聞きしたいのです。
あなたの教育観(人間形成)と「あなた(生徒)の好きにしなさい!」とは、どのように
結びつくのでしょうか? (つづく)

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ここまでが、第3回です。
これからが、第4回です。


田中先生「教育の目的は(教師の役割は)、生徒の人間形成以外にはありません。
このことが、私なりにハッキリしたのです。
次に私は考えました。
『わたしが、生徒の人間形成を促進するには、私はどのように生徒に接したら良いのだろうか』と。


「なるほど! 論理に適った適切な考え方だ、と僕は思います」


田中先生「生徒の人間形成は、規制、しばりの中では、不可能です。生徒の人間形成は、
これとは反対の自由な雰囲気の中でしか、育成されない事は経験が物語っています。」


「ここまでは、僕も依存がありません。では、自由な雰囲気は、だれが、どの様に作り出せばよいのでしょうか?」


田中先生「自由な雰囲気は、私が生徒に向って『あなたの好きにしなさい』と言えた
時に、100%の自由を生徒に与えた事になると考えるのですが、いかがでしょうか?」


「ここまでは、僕も同感です。 しかし、あなたの考えは言ってみれば、あなたの理想的教育論です。多くの規制がある学校の中で、果たして実行が出来るのでしょうか?  僕が、あなたの理想的教育論に反対している、と誤解しないで下さい。僕が懸念しているのは、あなたの理想的教育論が、実際に生徒との間で、実行していけるかどうか、と言うことなのです。いかがでしょうか?」 (つづく) 
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    どんぐりおじさん
       (教育心理研究者。教育カウンセラー)



          

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