どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

DVを減らすには(第二回)・・終り。

   DVを減らすには(第二回)

        

    


「DVを減らすには」と言う記事が、先日、掲載されました。
(NPO団体「アウェア」代表、山口のりこさんと記者とのインタビュウー。朝日新聞、3月15日、朝刊)。


私は、この記事を読み、共感し、DVが教育と強く関わっている事を感じました。
以下、私の見解を述べたいと思います。


私達の心には、強弱の差はありますが、誰でも、支配慾が生まれつき潜んでいるように見えるのです。
乳幼児でさえ、支配欲を観察することが出来ます。オモチャの取りっこをしたり、・・。


支配欲とは、<他人を自分の思いどうりにしたい>、<他人を自分の支配下に置きたい>と言う欲求です。<力の行使>です。
独占欲、所有欲によく似た欲求です。



山口のりこさんは、次のように述べています。
(1)DVとは「親密な関係にある相手に力を持ち、支配し続けるために、繰り返し行なわれる虐待行為のことです。相手を威圧する、恥をかかせる、孤立させる、怖がらせる、威嚇する、強制する、脅す、責める、無視する、感情を傷つける、けがをさせる、・・」。


(2)「子どもたちが、早い時期に、『力と支配』の価値観が間違っているという事を学ぶ教育も重要です。デートDVの講習で学校に行った時、先生が生徒を怒鳴りつけていました。力で支配して言う事を聴かせる行為は、学校でも行われているのです。暴力は個々の家庭の問題では無く、社会が生み出している。この事を自覚し、加害者対策を本気で考える時期に来ています。DVは、それを許している社会全体の問題なのです」。



(1)は、支配欲が発揮された時の行為が、具体的に述べられています。
私は、これを読んだ時、「こんな行為は、私達(私も当然含まれます)の日常生活に、あふれているではないか! 程度こそ弱いものの、DVそのものではないか!」とビックリしました。
特に親密な関係にある<おとな>、と、<子ども>の間では、支配慾が、躾け指導道徳教育によって、当然な事として行われている、と私は強く感じました。


)ここで言う<おとな>とは、<保育園、幼稚園、学校などで「先生」と呼ばれている人々>、と、<親(保護者)>を指しています。
子ども>とは、字の通りです。



さらに、山口さんは、(2)で、ずばり、DVを減らすには、子供の教育が重要である事、また教員の態度には、心配な態度がある、と訴えておられる、と私は強く感じ、同感しました。(おわり)
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        どんぐりおじさん


            

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