共育学(第25回)
教師以外の皆さんへ。
私の記事は教師の皆さんを対象にして書かれています。
しかし教師以外の皆さんにも、ぜひお読み頂きたいと願っています。
何かのご参考になるのでは、と考えているのですが、いかがでしょうか?
共育学(第25回)
=自己概念テスト結果の検討(その14)=
私は、どんな人?
教師の皆さん。
前回に引き続き、あなたが試みた<自己概念テスト結果>を、あなたなりに検討、分析をして下さい。
以下に述べるのは、私なりの検討、分析です。参考にして頂ければ有りがたく思います。
<自己概念テスト結果>の検討(その13)
(1)~(15)の(その1)・・・すでに検討済みです。
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今回は、(15)の(その2)からです。
(15)私は、生徒を、怒る。(その2)
先生と、私が話し合っています。
先生「生徒達の性格が成長して行くのは、まだ年齢が若いからであって、私達、おとなの
性格は、変化(成長)しないのではないでしょうか?
これが、私の疑問なのです」
わたし「あなたのおっしゃる事は、ごもっともです。大人の性格が、健全な方向に変化するのを、私達は、稀にしか見る事がないのですから。
しかし、変わることは、出来るのです。性格が改善する人も、稀ではあっても、実際にいるのですから」
先生「なるほど、それなら解ります。では、どうすれば、私達の性格を、改善することが
出来るのですか?」
わたし「人格転換(パーソナリティ・チエンジ)が起こる条件は、次のようなものだろうと私は考えます。
(1)まず、自分が、<現在の自分の性格>を、<自分が満足出来る性格>に、改善したい
と、願っている事。
これが、必須条件です。なぜなら、何事も、<願い>がなければ、<行動>は開始されないのすから。
「山に、登りたい」と思わない人が、山を登る事はあり得ません。
(2)これを、さらに詳しく言い換えれば
(2-1)<現在の自分の性格・X>を、「自分として、イヤだ」と感じ、
(2-2)<自分が、満足出来るであろう性格・Y>に、改善したいと願っている事。
(3)生活の中で、自分が、<Y>を実感する事が出来た時。
上記の条件が、すべて満足された時のみ、その人は、「人格転換が出来た」と言えると
思います。
先生「具体的実例として、私の場合で、説明して欲しいのですが・・・」
わたし[わかりました。あなたに当てはめると、次のようになります。
<現在の自分の性格・X>=「私は、よく生徒を怒る」。
あなたは「こういう自分は、イヤだ。何とかして、改善したい」と願っています。
<自分が、満足出来るであろう性格・Y>=「私は、生徒を、あまり怒らない」。
あなたは、今、このような自分になりたいと、願っています。
先生「私は、変わることが出来そうですか?」
わたし「私は、あなたが、あせらず、しかも懸命に努力するならば、きっと実現出来ると思います。人格転換の条件が充たされていると、私は考えますから」。
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コメントを、いつも心待ちにしている どんぐりおじさん
(共育心理研究者。共育カウンセラー)