共育学(第24回)
教師以外の皆さんへ。
私の記事は教師の皆さんを対象にして書かれています。
しかし教師以外の皆さんにも、ぜひお読み頂きたいと願っています。
何かの参考になるのでは、と考えているのですが、いかがでしょうか?
共育学(第24回)
=自己概念テスト結果の検討(その13)=
私は、どんな人?
教師の皆さん。
前回に引き続き、あなたが試みた<自己概念テスト結果>を、あなたなりに検討、分析をして下さい。
以下に述べるのは、私なりの検討、分析です。参考にして頂ければ有りがたく思います。
<自己概念テスト結果>の検討(その13)
(1)~(14)・・・すでに検討済みです。
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今回は、(15)からです。
(15)私は、生徒を、怒る。(その1)
先生と、私が話し合っています。
わたし「A先生は、生徒たちを怒ることが,多いのですか?」
先生「そうです。私は、すぐ、生徒を怒るのです!」
わたし「どんな時に、怒るのですか?」
先生「そうですね。生徒が、自分の気に入らないことをやっていると、怒りますね」
わたし「そうですか。先生は、『生徒を、よく怒る自分』を、どう思いますか?」
先生「難しい質問ですね。そんな事は、これまでに、聞かれた事がないので、どう答えた
ら良いかさえ、解らないのですが・・・」
わたし「では、質問をもっと具体的にしましょう。『生徒を、よく怒る自分』に満足してま
すか、不満足ですか? あるいは『生徒を、よく怒る自分』を、好きですか、嫌いですか」
先生「もちろん,そう言う自分が、嫌いです。怒った後、生徒も、私も不愉快になるので
すから」
わたし「そうですか。それでは、出来れば、『怒らない自分』に変わりたいのですか?」
先生「そうです。すぐにでも、変わりたいのです。でも、人間の性格は、一生,変わらな
いですよね?」
わたし「とても、むずかしいことですが、自分自身の力で変わることが出来るのです。
これは事実です」。
先生「ほんとですか! 私は、<人間の性格は、もって生まれたものだから、一生、変わるものではない>と思っていましたが、ほんとに、変われるのですか?」
わたし「変わることが出来ます。もし変わらないとしたら、教師の仕事とは、何でしょうか?
教師の仕事は、生徒と付き合いながら、生徒の人格、性格を、より人間的な、より健全
な方向に、変える事ではありませんか?」
先生「確かにそうですね。持って生まれた性格が、変化しないとしたら、教師による教育
活動は無意味だ、と言うことになってしまいますね」
わたし「おっしゃる通りです。
それに、A先生は、ご自分が担当している生徒達の性格が、どんどん変化して行くのを
日々、実際に、ご覧になっておられますよね」
先生「落ちつきのない生徒が、見違えるほど落ちついて来たりしますからね」
わたし「そうです。私も子供達のすばらしい成長力には、いつも感動しています。生徒たち
は、日々、何かしら、少しずつ、成長しているはずです。
ですから、持って生まれた人間の性質は、一生、変わらない、と言うA先生のお考えは、間違いだと思いますが、いかがでしょうか?」
先生「確かに、私の考えは、事実に反していますから間違いです」
わたし「ご自分の考えが、間違っていたことを認められるのですね」
先生「認めます。いつの間にか、間違った考えを、勝手に思い込んでいたようです。
ただ、ここで、疑問が出てくるのですが・・・」
わたし「では、次回は、その疑問を、ご一緒に考えたいと思います」(つづく)
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コメントを、いつも心待ちにしている
どんぐりおじさん
(共育心理研究者。共育カウンセラー)