どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<宿題>について(第1回)

                     <宿題> について(第1回)


                                  



冬休みも、間もなくです。
そこで今回は、宿題について考えて見たいと思います。


(1)先生は、なぜ宿題を出すのでしょうか?
これについては、先生によって、いろいろの考えがあるでしょう。
主なものは、次のようなものではないでしょうか?


(1-1)授業でやった事を、もう一度、生徒に復習させるため。


(1-2)授業でやり残したことを、宿題で補充するため。
「授業時間が足りなくて、練習問題が充分に出来なかったので、その分を宿題で補なおう」。


(1-3)生徒が、家で遊んでばかりいないで、家庭学習の習慣をつけさせるため。


(1-4)先生の習慣となっているため。
「夏休みには、宿題を出さなくては! いつもそうしているのだから」。


(1-5)(まだ、何かあるでしょうか?)




(2)先生が、<宿題を出す事>によって、生徒にどのような問題が発生するでしょうか?


次のような問題がある、と僕は考えるのですがいかがでしょうか?


(2-1)生徒は<宿題を出される>ことについて、納得していないのです。それは、当然です。宿題は、先生が一方的に「ちゃんと宿題をやってきなさい」と命ずるものだからです。


(2-2)その結果、多くの生徒が、宿題に強く反発することになるのです。


(2-3)しかし、生徒は宿題を無視することは出来ません。宿題をやって行かないと、先生に叱られるのがいやだからです。


(2-4)さらに、多くの親は子供に「宿題をチャンとやりなさい」と命ずるからです。


(2-5)生徒には、先生と親から、二重の圧力がかかります。生徒は、これを無視することは、まず出来ません。


(2-6)生徒は、イヤイヤながら宿題を<やらされる>ことになってしまいます。生徒の人間的成長に重要な<生徒の自主的要素、自発的要素>はどこにも見当たりません。


(2-7)最終的には、生徒の心には、不満がドンドン溜まり、勉強がキライになります。 (つづく)
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以上は、僕の見解ですが、どこか誤まっているところはないでしょうか?
異論はないでしょうか?
ご質問はないでしょうか?


教師の皆さんからのコメントをお待ちしています。
よろしく御願い致します。
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     どんぐりおじさん。


   (教育心理研究者。教育カウンセラー)


            

         

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