どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

 自分を許す(第6回)

教師の皆さんへ。
 皆さんは、こんな不審感をお持ちではないでしょうか?  
「このジャンルは、小学校の教師向けなのに、あなたの記事の内容は人間性に関することが多い。これは教育に直接関係のない事ではないか?」と。
お答いたします。
私は「教育の目的は、生徒の人間形成であるべきである」と強く感じています。生徒の人間形成は、教師の人間性の向上なくして実現する事は決して有り得ません。ですから、教師の皆さんの人間性の向上、人間形成に役立つと思われる記事を書き続けているのです。
ご一読、ご支援をよろしく御願い致します。


一般の皆さんへ。
私の先生方向けの記事は、もし共感して頂けるならば、すべての人の幸福に役立つと感じています。なぜなら、人間の幸福は、自分の人間性の向上によってのみ、実現することが出来るからです。
ご一読、ご支援をよろしく御願い致します。
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                                        自分を許す(第6回)・・終


(3)<許せない他人>を許すには? (つづき)


今回も、<あなたが、許せない他人>を許すには、どのようにしたら良いか、を考えたいと思います。


あなたの心の中に<あなたが、どうしても、許せない相手>が、いませんか?
例えば、
Aさん「あの時、あの人は、私を皆の前で、私を悪く言った」
Bさん「あの人は、私に、決して挨拶をしない。これまでも、今でも」
Cさん「あの人は、私が、こんなに、あの人に好意に示しているのに、それをチットモ感じてくれない」


3人の心の中を観察して見ましょう。
Aさんの場合。
Aさんの心には、<人は、皆の前で、他人の事をを悪く言うべきではない>と言う強い価値観、道徳観があるのです。
この価値観が、判断基準となっているために、Aさんは<この判断基準に反する他人の行為>が許せないのです。


重要なのは、ここからです。
さて、Aさんの判断基準は、はたして妥当な物でしょうか! 現実と一致するものでしょうか!


僕は、そうは思いません。
現実の生活は、<・・・すべきでは、ない>と言われても、そんなことは出来ない相談です!
時には、「あんなやつ!」と思って、人を憎んだり、怒ったりするのが、僕たち、未熟な人間の実際の生活なのです。
<・・・すべきでは、ない>などと考えるのは、<思い上がった考え>ではないでしょうか?


Aさんは、自分の判断基準が、厳しすぎ、実際の生活に適用する事が出来ないことに気付かねばなりません。
自分が、人間として、未熟である事に気付かねばなりません。


この気付きがあった時に、始めて、Aさんは、自分がこれまで許せなかった他人の行為を許すことが出来るのです。


Bさん、Cさんの場合。

Aさんの場合と同じことが言えるのです。(おわり)
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いつも、コメントをお待ちしているどんぐりおじさん。
               (教育心理研究者。教育カウンセラー)



                   

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