どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

自分を許す(第3回)

自分を許す(第3回)



(2)<許せない自分>を許すには?
自分が<許せない自分>とは、
自分の過去の失敗。自分の心の欠点。自分のキライな顔立ち。・・・。
これらは<自分の心のシコリ>となっています。
<自分の心のシコリ>は、<心の癌>です。


これらの<自分の心のシコリ(癌)>は、自分が、生き生きと生活する事を妨げています。


これらの<自分の心のシコリ(癌)>を、取り除くためには、どうしたらよいか、を考えたいと思います。



(2-1)まず、具体的な<自分の心のシコリ(癌)>を、自分が見つけなければなりません。自分が気付かなければなりません。



僕は、ある時、ふと思いました。これまで、思った事もなかった、次のような過去の事を
思い出しました。
「オレは、あの時、あの人のやさしい気持ちを感じないで、冷たい態度を取ってしまったな!」と、つくずく感じたのです。「あー! オレは、あの人に取り返しのつかないことをしてしまったな!」と強く感じ、憂鬱になってしまいました。



これが、僕の心にあった、具体的なシコリの一つです。それに、僕は気付いたのです。
しかし、僕が気付いた、この心のシコリを、僕は容易には許せなかったのです。
「あー! オレはだめだなー!」と。


さて、僕の許しがたい、この心のシコリ、こだわりを、僕が許すには、どうしたらよいでしょうか!
実際に、僕は、どのようにして、この問題を解決したでしょうか?




(2-2)こころのシコリを、よく検討すること。
「オレは、あの時、あの人のやさしい気持ちを感じないで、冷たい態度を取ってしまったな!」と、つくずく感じたのです。「あー! オレは、あの人に取り返しのつかないことをしてしまったな!」と強く感じ、憂鬱になってしまいました。


憂鬱になっているだけでは何の意味もありません。
そこで僕は、あの時のことを、もう一度、再検討しました。


「僕は、あの時、あの人の気持ちを感じることが出来なくて、冷たい態度を取ってしまった。そういう自分の態度を許せない。そして未だに後悔しているのだ」。
「でも、よく考えて見ると、あの時の僕には、人の気持ちを感じ取ろうとする力が、なかたのだ。これが事実だ」。
「だったら、あんなことが起こったのは、仕方がなかったのではないか!」。


このように考えることが出来た時、僕は、自分が許す事が出来なかった自分のシコリを許す事が出来たのです。
自分を、後悔の苦しみから、解放する事ができたのです。



以上、僕の実例を書き、心のしこりを解除する方法を書きました。
この方法は、誰の場合の、どんなシコリの場合にも適用し、そのシコリの苦しみから、自分を解放する可能性があるように思われます。
なぜなら、すべての人間の心理は、ひとつの原理によって動いているように見えるからです。


あなたが、ご自分のこころにある<許しがたいシコリ>から解放されて、生き生きと生きていく事が出来ることを強く願っています。(つづく)
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いつも、コメントをお待ちしているどんぐりおじさん
      (教育心理研究者。教育カウンセラー)



          

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