<教師に求められる観察力>と<マネの言葉>。
<教師に求められる観察力>と<マネの言葉>。
マネ(フランスの画家)
先日、NHK「日曜美術館」で、マネが語る次の言葉を僕は聴いた。
「私たちに残された途はただ一つ、徹底的に現在に執着すること、この世に執着することである。
日常生活一つ一つに、熱い眼差しを注ぐうちに、何でもないつまらない物が、次第に精彩を放つようになる」。
僕は、この言葉を聞いた時に、「このコトバは、教師に求められる最も重要な能力のひとつである<観察力>に通じる言葉だ」と強く感じました。
教育は、教師が生徒を観察することで成り立っていると思います。教師の観察力が強まれば、今まで見えなかった<生徒の行動、性質、成長する姿>が精彩を放って、前よりハッきりと見えてくるのです。
そうすれば、教師は、教育の目的である<生徒、ひとり、ひとりの人間形成(人格養成)
を促進することが出来るのです。
例えば「あの生徒は、乱暴で困ると思っていたけれど、よくよく見ると、あんな優しい所もあったのだ」と、今まで見落としていた性質も発見できるのです。
こうなると、教師がその生徒を見る眼が変化し、その生徒を前より優しく見る事が出来るのです。
この生徒は、敏感に先生の優しい眼差しを感じ、嬉しくなるのです。喜びは成長のエネルギーです。このエネルギーが、<生徒、ひとり、ひとりの人間形成(人格養成)を促進することが出来るのです。
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どんぐりおじさん