どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

これこそが、真の教育です!(第一回)

 これこそが、真の教育です!(第一回)


                          



ママとヨー君が、毎日、一緒に登校して来ます。
入学してから、ずっと。


昇降口まで来ると
ママ「ここから一人で教室に行きなさい!」
ヨー君「イヤだ!ママと一緒!」とママに抱きついて離れない。
これまで、こんな毎日が続いていました。



9月26日。

「事件」が起きました!

ママ「ママは、帰るよ!」とヨー君を置いて、振り向きもしないで急ぎ足で校門の方に帰って行きました!
私はママの強い覚悟を感じ、「すばらしい!」と感動しました。

ヨー君は、ベソをかいてひとり立ちすくしています。
とても寂しそうです!

どんどん時間が過ぎ、8時15分ごろ、2年生のふたりの女の子が、彼をじっと見ていましたが、しばらくして、ふたりは彼に何か、静かに話しかけていました。声は聞こえません。
私は、興味しんしんで、この様子を見守りました。


ついに、ヨー君が動きました!
三人は、下駄箱の前まで来ました。
ヨー君はスノコに座ったままジッとしています。

そこへ、今度は、ひとりの同じクラスの男子がヨー君に寄り添い、上履きを出したり、はかせようとしたり、彼をやさしくヘルプしました。
これを見ていた2年生のふたりの女の子は、安心したようにその場を離れ、教室の方に行きました。
ヘルパーのバトンタッチです。


同じクラスの男子は、ヨー君と一緒に、教室の方に行きました!



母親の覚悟、ヨー君への、生徒達のやさしいヘルプ!
この情景をジッと見ていた私は、「これこそが真の教育だ」と
しみじみと感じ入りました。
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    どんぐりおじさん


          

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