どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

「私、定時で帰ります!」(その9)・・終り

「私、定時で帰ります!」(その9)・・終り


                            

教師の皆さん。
世間で、働き方改革が唱えられてから、だいぶ経ちました。
さて、皆さんの学校では、いかがですか?
あなたご自身は、いかがですか?


今回は、かなり奇抜な「私、定時で帰ります!」について、
皆さんとご一緒に、いろいろ考えています。




さて、「あなたは、定時で帰れますか?」


私は、これまでに、3人の先生方(Aさん、Bさん、Cさん)の状況(仮想)をお伝えしました。(これまでの記事を参照方)。


          
前回から、DさんとWさんが、話し合っています。


                

(4)W「たいして忙しくないので、その日、やるべき仕事は、全部、定時に終わります。ですから、残業をする必要はありません。
仕事量だけを考えれば、定時に帰ろうとすれば帰る事が出来るのです。
でも、周りの先生方の大部分は、残業をしています。勿論、職制は残っています。
私だけ帰ると、残っている人達から、何か変に思われそうで定時では帰れません。
Dさん! 私はどうしたらよいでしょう? 周りを気にして漫然と残業しているのも苦痛だし、時間の無駄だし! 出来れば、毎日、定時で帰って家族と一緒に夕食をしたり、雑談をしたりしたいのです。
何か良い方法はないでしょうか? アドヴァイスして頂けませんか?」。


D「僕は、大部分の先生が、Wさんと同じ悩みを持っていると思います。Wさんが帰ろうとする時に残っている先生も、多分Wさんと同じ気持ちなのではないでしょうか?
周りで残業しているのに、自分だけ定時で帰る事はなかなか勇気がいりますよね」。


W「そうなんですよ! どうしたらよいでしょうか?」


「そうですね。良い解決策かどうか、よく解らないのですが、『出来るだけ、定時で帰ろう』、『出来るだけ早く帰ろう』と言う雰囲気を、学校として作り出すことではないでしょうか?


W「具体的に、どのような方法で?」


D「僕なりに考えた方法は、次のようなものなのですが、いかがでしょうか?


方法(1)
改革に熱心な職制であれば、既に<働き方改革会議(議長、職制)>が学校に設置されているはずです。
この場で、ただ定時に帰る事だけでなく、その他の改革案が話し合われ、学校の方針として実行されて行くでしょう。


方法(2)
この方法は、職制が、改革にあまり熱心でないため、<働き方改革会議(議長、職制)>が、未だ設置されていない場合に、職制に働きかけて新たに<働き方改革会議(議長、職制)>を設置する方法です。


その手順は、次のようになります。
(2-1)主任会議(主任のみ参加)を、定期的に開き改革案を話し合う。
(2-2)次に、職制が主任会議に参加するよう要請する。
(2-3)職制が出席した主任会議で、働き方改革には、<働き方改革会議(議長、職制)>がどうしても必要である事を、職制に訴え理解して貰う。
(2-4)どうしても職制が理解してくれなかった場合は、仕方がないので、主任会議独自の改革案を具体的に決めて、教員、ひとり、ひとりが、自主的に自分の改革を進めるよう、全教員に働きかけたり、相談に乗ったりする。



何より重要なのは、あなた自身の意識改革です!
これ無くしては、改革は、一歩も進みません。
どんな改革にも勇気と知恵が必要です。



教員の皆さんのご健闘を強く願っています
皆さんが、より豊かな、より楽しい、より充実した毎日が送れるようになるために! (おわり)
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         どんぐりおじさん
       (教育心理研究者。教育カウンセラー)


           

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