どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

生徒は、先生に、何を、求めているでしょうか?

生徒は、先生に、何を、求めているでしょうか?
         

大部分の、いや、すべての生徒は、先生に、つぎのようなことを、求めています(私の観察によれば)。


「私を、いつも見ていてね!」
「私の話を、よく聴いてね!」
「私の気持ちを、よく感じてね!」
「私がやりたい事を、やらせてね!」




生徒たちは、先生に向って、実際に、上記のような発言をしているわけではありません。


しかし、生徒たちが、学校生活の中で、先生に示す心情、態度、発言などを観察していると、生徒達の心には、上記のような<先生に対する強い欲求>があるのを、私は強く感じるのです


生徒のこれらの<先生に対する強い欲求>は、彼らが元気に逞しく成長して行くために欠かせない重要なエネルギー源なのです。


(1)先生が、これらの<先生に対する強い欲求>を満たすことが出来た時、生徒は自分の中にある潜在的エネルギーを発揮して自分の力で、自分自身を健全な人間に成長させて行くことが出来るのです。


(2)上記と反対の場合は、残念ながら、子供の健全な成長は期待できないでしょう。




ここで、注意して欲しいことがあります。

それは、(1)と(2)は、理論的な両極端が述べられている
と言うことです。


実際には、(1)と(2)の間には、無数の点が存在するのです。先生は、ある時は、生徒の欲求を満たすことが出来ません。またある時は、満たすことが出来るからです。
生徒の欲求を、いつも、100%満たすことが出来る先生は、どこにもいません。




では、先生が、実際に出来ることは、何でしょうか?
(1)まず、生徒が<
先生に求めている願い>を、先生が妥当なものとして理解し、認めること。


(2)次に、先生が、生徒の願いを満たすことの出来る人格に、少しずつ高めて行く努力を生涯を通して続ける事。

その人格とは、どのようなものでしょうか?
その人格とは<正直誠実>です。



上記(1)と(2)は、誰にとっても困難な道です。
しかし、生徒の成長のために、幸福のために、心がけて欲しいと、私は切望しています。

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         どんぐりおじさん

            

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