どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

自分を、根こそぎ、変えてしまおう!(第3回)

自分を、根こそぎ、変えてしまおう!(第3回)


                             


Aさんは、人格転換が出来るでしょうか?
Aさんが、「自分が子供(生徒、子供)を怒るのは、<妥当である>、<当たり前だ>」と判断するならば、残念ながら、Aさんの人格は、変化しません。
これまで通り、Aさんは子供達を怒り続けることになるのです。


しかし、前回述べた、<人格転換のプロセス(1)~(3)>が、Aさんに起これば、Aさんが「自分が子供(生徒、子供)を怒るのは、<妥当である>、<当たり前だ>」と判断する可能性は、有り得ないのです。
なぜなら、<人格転換のプロセス(1)~(4)>が起こったのに、人格転換しなかった人の実例を、僕は知らないからです。


また、C・R・ロジャースによって、実現化傾向が実証されているからです。
実現化傾向(仮説)・・・「すべての人間は、生まれながらにして、自己を心身ともに、健全な方向に発展させて行く潜在的能力、傾向を有する」
(つづく)
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自分を、根こそぎ、変えてしまおう!(第2回)
      

      



ケース(1)・・すぐ怒る大人(先生、親)。
怒りは、怒る人を不愉快にします。さらに<不愉快にした自分>に自己嫌悪を感じます。
怒った人を、二重に苦しめます。


怒られた人(特に、子供)は、傷つきます。罪悪感、劣等感を感じます。このようなネガテイブな感情は、子供の成長を妨害します。


ですから、すぐ怒る大人は、人格転換(パーソナリテイ・チエンジ)が求められます。



問題は、ここからです。
これまで、怒り続けてきた人が、怒らない人に人格転換することは、可能でしょうか?
僕は、可能だと信じています。
人格転換が実際に起こった実例を見ているからです。僕自身や他人が!



すぐ怒る人(Aさん)の人格転換のプロセス。
(1)まず、Aさんは、「自分が、よく怒る事」に気付く必要が有ります。
(2)次に、Aさんは、「自分が、どんな時に、怒るのか」をよく調査しなければなりません。
(3)怒る原因は、人によっていろいろだと思いますが、Aさんの場合は、次のように仮定します。
「自分が怒るのは、生徒や自分の子どもがやっていることが、自分の気に入らないからだ」と理解しました。自己理解が深まったのです。
(4)Aさんは、子供に対する、こう言う<自分の考え(価値観)>が、<妥当であるか、妥当でないか>を、チェックする必要があります。
(5)その結果、<妥当である>、<当たり前だ>と判断するならば、残念ながら、Aさんの人格は、変化しません。
これまで通り、Aさんは子供達を怒り続けることになるのです。(つづく)
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          ドングリおじさん
  (教育心理研究者。何でも相談・カウンセラー)
        

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