どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

一日・一言(その50) ・教師に求められる人間的能力(5)

              一日・一言(その50)


       教師に求められる人間的能力(5)
      
<先生の性格を認識する洞察力>

                                

 自己概念テスト結果の分析(2)


おことわり
次に示す分析は、あくまで、私なりの分析です。
あなたによる分析の参考程度にご覧下さい。
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(3)「私は、生徒を、好きである」について。
すべての生徒は、先生や親を尊敬し、信頼しているので「先生や親に好かれたい」と強く願っています。しかし、この事に気づいておられない先生や親は、意外と多いのではないでしょうか?


 あなたの判断が、プラス側であれば、先生の感情に敏感な生徒は、かならず「自分が、先生に好かれている」と感じて、先生を好きになるでしょう。このことは、両者の気持の交流(コミュニケーション)が充分に行われるために、一番重要な基盤であり、この基盤の上で、あなたは<生徒の人格養成>を促進することが出来るでしょう。また、あなたは多くの時間を好きな生徒と過せるのですから、こんな幸せな事はありません。


あなたの判断が、マイナス側(「私は、生徒を好きではない、嫌いだ」)である
場合、プラス側の場合(上記)と反対の、あまり望ましくないことが起こるかもしれません。生徒とのコミュニケーションがうまくいかない、生徒にも嫌われる、嫌いな生徒たちと長い時間、付き合わねばならない。いいことは、ひとつもなさそうです。ですから、あなたが「少しずつ、プラス側に変わりたい」、「生徒を好きになりたい」と願い、それを実現するように努力して欲しい、と私は思います。


しかし、そんな事が出来るのでしょうか? やろうとすれば出来るのです!
これから、その解決策をご一緒に考えましょう。私が考える解決策は、次のようなものです。勿論これ以外にも、解決策はあるでしょう。とにかく、ハッキリ言える事は、解決策は、あなた自身が見つける以外に手はない、と言うことです。


(イ)感受性の強化。
大部分の生徒たちは、イキイキしています。すばらしい笑顔、やさしさ、素直さ、誠実さ、そのほか、人間としての特質は、おとなより、はるかにすぐれている、と私は思っています。私のこの認識に間違いがないとすれば、あなたが「生徒を好きになれない」のは、あなたの感受性が弱いため、生徒たちの「あのイキイキした表情やすぐれた特質」を感じる事、認識する事、が出来ていないためではないでしょうか? 生徒たちの「あのイキイキした表情やすぐれた特質」を感じる事が出来れば、生徒たちを好きになれないはずがない、と私は強く思います。
ですから、あなたが「自分の感受性を、今より強くする事」、これが、あなたが「生徒を好きになる」ための解決策になる、と私は確信します。
感受性を高める方法は、教育新聞(第26号、第27号)に述べてあります。


(ロ)あなたが、自分の偏見(誤解、思い込み、その他)に気づき「あるがままの生徒」を見る事が出来るようになる事。  
私達は、誰でも、多くの偏見を持っているために「あるがままの現実」をほとんど見る事が出来ません。残念ですが、これが、私達の現実です。しかし、あなたが、自分の偏見に気づく事が出来た時、あなたは、その偏見から開放され「あるがままの現実」が見えてくるでしょう。
今、あなたが、「生徒を好きになれない」のは、あなたが生徒に対して、なんらかの偏見を持っているため「あるがままの生徒」を見る事が出来ないためではないでしょうか? たとえば「子供とは,愚かな物だ」とか「子供は、おとなより、すぐれた性質を持っている筈がない」とか言うものです。あなたの心に、何らかの偏見がないか、よくよく点検して欲しいと思います。   
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     どんぐりおじさん

        

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