一日・一言(その51)
一日・一言(その51)
教師に求められる人間的能力(5)
<先生の性格を認識する洞察力>
自己概念テスト結果の分析(3)
【おことわり】
次に示す分析は、あくまで、私なりの分析です。
あなたによる分析の、参考程度にご覧下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4)「私は、生徒を、好きになりたい」について。
*あなたが、プラス側に判断している場合、この願いは良好なものだ、と私は思います。その理由は(3)に述べた通りです。
*あなたが、マイナス側に判断している場合、そのように判断した理由は、次のような場合ではないでしょうか? いかがでしょうか?
(イ)「私は、すでに、充分、生徒を好きなので、これ以上、生徒を好きになりたい、とは思わない」と言う場合。この場合は、あなたは、すでにプラス側におられるのですから、私としては、異議を感じません。
(ロ)「私は、今でも、生徒を好きではない。でも、私は、今のままでも、教育者とて、充分やっているし、これからも、やっていけると思っているので、生徒を好きになりたい、とは考えない」と言う場合。
この考えに対しては、次のような二つの事を私は強く感じます。
(1)生徒たちは敏感なので、かならづ「先生は、私を好きではない」と感じるでしょう。このような関係の中では、良好なコムニケーション(気持の交流が充分に行われる事)が困難なので、あなたは、生徒の成長に役立つことが、不十分になる怖れがあるように私は思うのですが、いかがでしょうか?
(2)あなたが「生徒を好きになりたいとは思わない」と考えるのは、どうも私には不思議なのです。なぜなら、先生が「生徒を好きになりたい」と思う事が人間として自然のように思えるからです。あなたが、「生徒を好きになりたくない」、「好きになろうとしない」のは、あなたの心に、何か、「生徒を好きになること」に対する壁<偏見、思い込み、こだわり、抵抗、心配、あるいは、他の何か>が、あるためではないでしょうか? このような壁に、あなたが気付けば、壁はなくなり、きっと「生徒を好きになりたい」と願い、生徒を好きになり、楽しい学校生活が出来るようになるに違いありません。
(5)「私は、『生徒は、正直だ』と思っている」について。
*あなたが、プラス側に判断している場合、私も同感です。生徒たちは、実に正直です。私達の様に嘘を付きません(嘘をつく能力は、時に、有用ですが)。
*あなたが、マイナス側に判断している場合、私は、不思議でならないのです。あんなに正直な彼らを、どうして「正直ではない」と感じるのでしょうか?
次のような理由で、あなたが「生徒は正直ではない」と感じているのではないでしょうか? あるいは、次の(イ)、(ロ)、(ハ)以外の、何か、でしょうか?
(イ)観察不足。
生徒たちの行動、会話をシッカリと観察(よく見て、よく聞いて、よく感じること)していないために、生徒の実態が見えていないのでは?
(ロ)感受性が弱い。
あなたの感受性が弱いため「生徒たちは、正直だなー」と感じられないのでは?(解決策は、前回、参照)。
(ハ)邪推。
「あの子は、正直そうな事を言ってるけど、本心と違うことを言ってるのではないか。嘘をついているに違いない」と邪推しているのでは? すべてのおとなは、年中、邪推をしているので、生徒を見る時も、つい、その癖が出てしまうのではないでしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どんぐりおじさん