どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

先生のための<ひとこと集>(第22回)

先生のための<ひとこと集>(第22回)

    


ひとこと (22) 人間の自己実現化傾向が、実際に発揮されるための条件とは、何でしょうか?(その2)


自己実現化傾向とは「すべての人間が、自己を心身とも健全な方向へと成長・発展させようとする潜在的、先天的傾向」を意味します。


自己実現化傾向は、クライエント・センタード・カウンセリングの創始者、カール・ロジャーズが生涯を賭けた面接活動を通して発見した学説(仮説)です。


人間の自己実現化傾向は、あくまで<潜在的傾向>なのです。


オギャー!と生まれた赤ちゃんが有する<潜在的傾向>なのです。
<潜在的>とは、まだ実現していない状況のことです。


人間の<潜在的傾向>が、実際に実現されるには、その人間に、外部の人間から、<ひとつのもの>が与えられなければなりません。



さて、その<ひとつのもの>とは、何でしょうか?
私は、<自由な環境>だと考えています。


この考えは、私がこれまで見てきた、主に、教師と生徒の人間関係を観察することによって生まれた私案です。



具体的に見てみましょう。
赤ちゃんは、オギャーと生まれた時、既に「オチチを飲みたい」と言う潜在的能力を持っています。
この潜在的能力(自己実現化傾向)が、実際に実現される(発揮される)には、赤ちゃんが生まれた家庭環境に、前もって、赤ちゃんがオチチを飲む<自由な環境>が、おとなによって、家族によって、与えられ、準備されていなければなりません。

もし、そうでない場合には、赤ちゃんは、元気に生きて行くことが出来ません。
勿論、赤ちゃんだけではありませんが。



すべてに人間にとって、自由な環境>こそが、潜在的能力(自己実現化傾向)が、実現されるための、必須の、前提条件なのです(私案)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



       いつでも、コメントを心待ちにしている  
       
どんぐりおじさん
     
 (教育心理研究者。教育カウンセラー)

             

×

非ログインユーザーとして返信する