どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

政府主導の「道徳教育」批判、=ブログ討論会=

   政府主導の「道徳教育」批判
   =ブログ討論会(2月16日~3月15日)=


小学校では新学期から、政府主導の道徳科が正科となり、国家検定による教科書を使う道徳教育が義務付けられました。
具体的指導は「小学校学習指導要領」に従わねばなりません。


明らかに道徳教育の強化です。


私は、政府のこの試みに強い懸念を感じ、警鐘を鳴らしたいと思います。
教育界は、今、教育の危険なターニングポイントに立ったと私は強く感じています。


以下、政府主導の「道徳教育」に対する私の懸念、批判を述べたいと思います。
次に、先生方の率直なご意見を聞かせて頂くためブログ討論会を試みたいと思い立ちました。
お気軽にご参加下さるようよろしくお願い致します。
ご意見は、次のメールでお願い致します。
  takano2424@sky.plala.or.jp



批判(1)
政府が、なぜ、今、道徳教育を強化しようとするのでしょうか?
その意図は、明らかに見えます。
その意図は、政府に都合の良い国民を作り出すことです。
*「国を愛する生徒」
*「協調性のある生徒」
*「礼儀正しい生徒」
*・・・・


「これらの徳目を生徒全員に植え付けよ!」と命じています。
この意図は、生徒の人格、個性を蹂躙するものです。
なぜなら、生徒の個性、あらゆる能力は、十人十色です。100人100色です。
その個性、能力を伸ばすことこそが、教育の目的だからです。
教育基本法の理念もここにあります。
政府の道徳理念は、教育基本法、違反ではないでしょうか!



批判2
道徳教育・指導要領を、もし作る必要があるとするならば、生徒に日々接している現場の先生方にお任せするのが筋ではないでしょうか!
生徒のことを余り良く知らない政府と一部の有識者の方々が作るのは、現場教師に対し、はなはだ失礼ではないでしょうか!!
現場教師の主体性を軽視した傲慢な態度ではないでしょうか!



批判3
「小学校学習指導要領」には「道徳教育は、生徒の個性、自主性を尊重し時間をかけて、すべての教科の中で実行されなければならない」と言う趣旨のことが記されています。
これには、私はいささか呆れ驚きました!!
政府や有識者の方々は、道徳とは何か、個性とは何か、自主性とは何か、をご存じないのではないか、と疑わざるを得ません。
もし、これらのことをご存知ならば、生徒全員に、一律の徳目を植え付けようなどとは、夢にも考えないはずだからです。
=以上=

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