どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

先生のための<ひとこと集>(第14回)

先生のための<ひとこと集>(第14回)

                                   

ひとこと ⑭ 感受性(感性。センシィティビティ)が、敏感になってくると、自分や他人の、<イヤな感情、性質>が、見えてくる!


これまで、感受性を高めることが、教育上も、他の点でも、どんなに重要で,価値があるかを、皆さんと見て来ました前回、参照)。


ところが、あなたが、今まで感じなかった一面が出てくるのです。
それは、一体、何でしょうか?
それは、あなたが、今まで、見なかった、いや! 見たくなかったために見えなかった、自分や他人の<醜い性質や不快な性質>が、見えてくるのです。


「あの生徒には、人を憎む性質もあったのだ!」。
「あの先生には、生徒をバカにする性質もあったのだ!」
「自分には、生徒を嫌う感情もあったのだ!」。


これらの、あなたにとって、イヤな感情は、あなたが、今までは、感じたくなかったために、感じることが出来なかった<自分の感情>や<他人の感情>の発見なのです。


この現象を、よくよく考えて見ると、どうなるでしょうか?
結局、<自分の感情>や<他人の感情>を感知しているのは、自分自身なのですから、
「あなたが感知できる<感情の数>が、前より多くなったこと、複雑になったこと」を意味するのです。
「感情を感知する、あなたの心のアンテナの感度が、高まったこと」を意味するのです。
「以前は、あなたが感じることが出来なかった<自分の感情や願い>、<他人の感情や願い>を、今は、感じることが出来るようになったこと」を意味するのです。


このように、あなたの感知能力が、前より敏感になった事は、教育上、非常に有意義な事なのです。
なぜなら、これまで、あなたに見えなかった生徒の感情が、今は見えるからです。


あなたが「この生徒は、今、私を憎んでいるな」と感じている時は、感じていない時より、適切な対話が出来るのは明らかでしょう。

なぜなら、あなたは、この生徒の、今の気持ちを感じているので、落ちついて、心に余裕を持って対話できるに違いないからです。

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どんぐりおじさん
          (教育心理研究者。教育カウンセラー


              

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