教育新聞 (第46号)
自分の自己概念テストの結果を検討し、「新たな自分」を発見する事が出来れば、
生徒とのコミュニケーションが、より良好になるでしょう。
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
人間の性格(つづき)
(6-4)「自分に関するデーター」の分析。
(6-4-3)<自己概念テスト(1)>
(ロ)テスト結果の検討(つづき)。
<自己概念テスト(1)>をやってみてください。
その結果を見ながら、私の見解を参考にされて、
あるいは、参考にしないで、自力で検討して下さい。
(1)、(2)・・・前号で検討済み。
(3)「私は、生徒を、好きである」について。
すべての生徒は、先生や親を尊敬し、信頼しているので「先生や親に好かれたい」と強く願っています。
この事に気づいておられない先生や親は、意外と多いのではないでしょうか?
*あなたの判断が、プラス側であれば、先生の感情に敏感な生徒は、かならず「自分が、先生に好かれている」と感じて、先生を好きになるでしょう。
このことは、両者の気持の交流(コミュニケーション)が充分に行われるために、一番重要な基盤であり、この基盤の上で、あなたは<生徒の人格養成>を促進することが出来るでしょう。
また、あなたは多くの時間を好きな生徒と過せるのですから、こんな幸せな事はありません。
*あなたの判断が、マイナス側(「私は、生徒を好きではない、嫌いだ」)である場合、プラス側の場合と反対の、あまり望ましくないことが起こるかもしれません。
生徒とのコミュニケーションがうまくいかない、生徒にも嫌われる、嫌いな生徒たちと長い時間、付き合わねばならない。
いいことは、ひとつもなさそうです。
ですから、あなたが「少しずつ、プラス側に変わりたい」、「生徒を好きになりたい」と願い、それを実現するように努力して欲しい、と思います。
しかし、そんな事が出来るのでしょうか?
やろうとすれば出来るのです!
これから、その解決策をご一緒に考えましょう。
私が考える解決策は、次のようなものです。
勿論これ以外にも、解決策はあるでしょう。
とにかく、ハッキリ言える事は、解決策は、あなた自身が見つける以外に手はない、と言うことです。
(イ)感受性の強化。
大部分の生徒たちは、イキイキしています。
すばらしい笑顔、やさしさ、素直さ、誠実さ、そのほか、人間としての特質は、おとなより、はるかにすぐれている、と私は思っています。
私のこの認識に間違いがないとすれば、あなたが「生徒を好きになれない」のは、あなたの感受性が弱いため、生徒たちの「あのイキイキした表情やすぐれた特質」を感じる事、認識する事、が出来ていないためではないでしょうか?
生徒たちの「あのイキイキした表情やすぐれた特質」を感じる事が出来れば、生徒たちを好きになれないはずがない、と私は強く思います。
ですから、あなたが「自分の感受性を、今より強くする事」、これが、あなたが「生徒を好きになる」ための解決策になる、と私は確信します。
感受性を高める方法は、第26号、第27号に述べてあります。
(ロ)あなたが、自分の偏見(誤解、思い込み、その他)に気づき「あるがままの生徒」を見る事が出来るようになる事。
私達は、誰でも、多くの偏見を持っているために「あるがままの現実」をほとんど見る事が出来ません。
残念ですが、これが、私達の現実です。
しかし、あなたが、自分の偏見に気づく事が出来た時、あなたは、その偏見から開放され「あるがままの現実」が見えてくるでしょう。
今、あなたが、「生徒を好きになれない」のは、あなたが生徒に対して、なんらかの偏見を持っているため「あるがままの生徒」を見る事が出来ないためではないでしょうか?
たとえば「子供とは,愚かな物だ」とか「子供は、おとなより、すぐれた性質を持っている筈がない」とか言うものです。
あなたの心に、何らかの偏見がないか、よくよく点検して欲しいと思います。
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