どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

朝日新聞、社説「増える不登校。先ず教室を風通し良く」を読んで。

朝日新聞(10月24日、朝刊)社説「増える不登校。先ず教室を風通し良く」を読んで。


          

           

            「学校に、行きたくない!」 


この社説は
「平成30年度、児童生徒の問題行動・不登校生等、生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(2019年10月17日、文科省、発表)に対する有益な見解を述べている、と僕は感じたので、多くの教師の皆さんにその内容を、以下お伝えしたいと思います。
何かお役に立つ事を願っています。



この社説の見解。
(1)昨年度、小中学校を30日以上欠席した児童・生徒、いわゆる不登校生の数が16万3千人を超えて98年度以降で最多となった。中学の場合、40人学級に一人がいる計算だ。


なぜこれほどの増加があったのか?
その原因は、「無理に登校する必要はない」との考えが、世間に浸透してきた結果であろう。


一方、本当は学校に行きたいのにいけない子もいるのも事実だ。国、教育委員会、学校は、その原因を探り、取り除く責務がある。それは、学校を良くする糸口にもなるはずだ。


調査結果によれば、不登校の理由は次の様になる。
(1)家庭に状況・・・30%
(2)友人関係(いじめを除く)・・・28%
(3)学業不振・・・22%
(4)教職員との関係・・・3%


これらの理由の原因と解決策は何であろうか?
小子化による学校の小規模化に悩む地域は多く、子供が日常、接する友達や先生は固定化しやすい。そこで人間関係がうまくいかない子供にとっては、学校は息の詰まる所となり
、不登校の最大の原因になるに違いない。


では、その解決策は?
(1)学級、学年を超えた活動や交流行事を増やす。
(2)その学年を担当するすべての生徒に目配りする[全員担任制」を試みる。
これによって、風通しのよい学校を作ることが求められる。
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以上、不登校生に対する社説の分析、提言の主なものを、僕なりにピックアップしました。
僕が何より大切にして欲しいことは、教師の皆さんが「この社説の見解が正解である」などと考えずに、ご自分なりに調査結果の理由、原因、解決策を考え、それを日常の生徒との交流の中で実行する努力を続けてほしい、と言う事です。
そのことによってこそ、教育の目的であるべき、<生徒の人間形成>を、あなたは生徒とともに、促進することが出来ると強く考えているからです。



なお、今、お読みの方がご家庭の方であっても、僕の願いは、上記と同じことです。
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    どんぐりおじさん

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