どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教育と差別(その3)・・終り

               教育と差別(その3)・・終り


                      

      


教師の皆さん。
ご家庭の皆さん。


先生方や保護者の皆さんが、子供達の健全な成長を促進することが、学校教育、家庭教育
の目的である事は言うまでもありません。
もしも、あなたが、生徒や子供を知らない間に差別していることが、ある、とするならば、この目的(上記)に反することになるのです。



私達は、どんな時に、どのように、生徒や子供を差別しているでしょうか?


(1)道徳教育(しつけ教育)によって。
教師による道徳教育(しつけ教育)は、<生徒、それぞれ>の個性を無視して、<良い生徒>と<悪い生徒>に分類しているのです。
これほど恐ろしい差別は他にあるでしょうか。
教師や親は、生徒たちの行動、考え方、性格などを、<良いか>、<悪いか>と言う<二者択一の判断基準>で、仕分けしているのです。(詳しくは前回を参照して下さい)。



(2)子供達を比較して、優劣をつける事によって。
すべての子供は、それぞれ、すべての事が異なります。

顔かたち、体力、性格、いろいろな能力などが異なります。
しかも、刻々と変化して行きます。


子供、ひとり、ひとりが、大切な存在です。
子供、ひとり、ひとりが、尊重され、大事にされなければなりません。


それなのに、おとなが、この子と、他の子を比較し、評価し、優劣を付けることは、子供の成長を妨げる事になるのです。子供に、<誤まった優越感>や<誤まった劣等感>を植え付ける事になるからです。


具体的に考えて見ましょう。
(1)母親「となりのA君は、算数でいつも良い点なのに、あなたは、さっぱりね」(不満)。
(2)通知表、連絡帳によって。
(3)テストに点数を付けたり、花丸をつけたり。
(4)良い作品(絵、作文、・・・)だけを展示したり褒めたり。
(5)体育館で、優秀者を表彰したり。
(6)先生と生徒の対話の中で。


おとなのこのような行為が、知らない間に、子供を差別し、子供の健全な成長を妨げているように見えるのです(おわり)



皆さんのご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。
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     どんぐりおじさん
 
 (教育心理研究者。教育カウンセラー)



          

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