教師に求められる<心的能力>(その14)=抑制力=
教師に求められる<心的能力>(その14)
=自己抑制力=
自己抑制力(自己コントロール・パワー)とは、自己の言動(発言と行動)を、実行するか、実行しないかを、瞬時に、適切に判断し、不適切な自己の言動をストップする力です。
車に例えれば、ブレーキです。 ブレーキの利きが甘いと事故(問題)が起こります。
例)
ステップ(1)
<あなたが、生徒を見ている時に、怒りの感情と怒鳴りたい欲望が、あなたの心に湧き起こりました!!>。
この事実は、そのまま、認められるべきです。喜怒哀楽は、人間の自然な感情だからです。喜怒哀楽に、よい、悪いは、ありません。怒りは、悪いことではありません。
「怒っては、いけない」と考えるのは誤りです。
大切なのは、あなたの心に、怒りが湧いた瞬間、「ァ! 私は、今、怒っているな!」とハッキリと感じ取ることです。
ステップ(2)
次に<あなたは、自分の心に起こった怒りを、どう処理しますか? 怒りを、生徒にぶつけますか? 生徒を怒鳴りつけますか?>。
ここが、キー・ポイントです。 自己抑制力(ブレーキ)が適切であれば、あなたは、自分の怒りを、生徒にぶつける事を、ストップする事(ブレーキをかける事)が出来るでしょう。
なぜなら、あなたは、あなたのこれまでの経験から、生徒だけでなく、他人に怒りをぶつける事は、お互いの関係を悪くする事を学んでいるからです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どんぐりおじさん