教育新聞(第42号)
心のスクリーンに、つぎつぎ映し出される「自分の気持」を
感じ取ることが、自分自身を知るために
何より重要でしょう!!
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
人間の性格
(6-3)「自分」に関するデーターを収集する方法
(6-2)で述べたように、「自分」に関するデーターは、
自分の心のスクリーンに、一瞬、一瞬、コトバになって、
次々と、映し出されます。
感じたり、思ったり、考えたり、迷ったり、判断したり、
いろいろです。
たとえば、今、私が、ビールを飲んでいるとします。
何が、心のスクリーンに映るか、見てみましょう!
「今、おれは、ビールを、飲もうとしているな」
「これは、麒麟の発泡酒だな。」
「おれは、麒麟の発泡酒が、サッポロより好きなんだなー」
「さー! これから飲もう!」
「今、おれは、コップに、ビールを注いでいるなー」
「いやー、よく冷えてて、うまい!」
「甘いし、にがいし、冷たいし、実に、うまい」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「もうー、500CCを、2本も飲んだなー」
「もう、満足したから、これで飲むのは、オシマイにしよう」
「何だか、眠くなってきたよ」
一瞬、一瞬、「自分の心」に映し出される「自分のコトバ」を
キャッチする事は、誰にとっても、とても難しいことなのです。
サッと、感じ取らないと、アッという間に、消えてしまうからです。
そして、2度と、同じものは、出てこないからです。
強い感受性と、強い集中力が要求されるのです。
ですから、私達は、感受性と集中力を高める訓練を、根気良く、
継続しなければなりません。
そのための実践方法が、つぎのページに書かれています。
これを継続して実行し、自分に関する多くのデーターを
集めて欲しいと思います。
さらに、このデーターを分析し、その時点での、自分の性格(性質)を、
ある程度、知ることが出来るでしょう。
「自分を知ってゆく」という事は、
「自分を、人間として成長させて行く」という事です。
これは、一生かかる難事業です。
しかし、この道でこそ、真の喜びと真の幸福が発見されるに違いない、
と私は思っているのです。
「仏陀や、心ある先人が歩いた道は、この道と同じだ」と
私は思っているのです。
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「自分」に関するデーター収集法
(1)目的
「今の自分が、どのような人間なのか」、
「今の自分の性格(性質)は、どのようなものか」を
知るため、今の自分に関するデーターを収集すること。
(2)その方法
サー、やってみましょう!
(2-1)一瞬、一瞬の、自分の、<身体的外部状況>を知るため、
つぎの[・・・]の中に、コトバを、入れて下さい。
「今、わたしは、[・・・]を、やっている。」
例 *「今、わたしは、横断歩道を歩いている」。
*「今、わたしは、本を読んでいる」。
*「今、わたしは、階段を、降りている」。
*「今、わたしは、めがねを、ここに、置いた」。
(2-2)一瞬、一瞬の、自分の、<心的内部状況>、を知るため、
つぎの[・・・]の中に、コトバを、入れて下さい。
「今、わたしは、[・・・]と、感じている」。
「今、わたしは、[・・・]と、願っている」。
「今、わたしは、[・・・]と、思っている」。
「今、わたしは、[・・・]と決めた」。
「今、わたしは、[・・・]と疑問に感じている」。などなど。
注)<心的内部状況>とは、気持(感情)、願い、希望、思考、
判断、決定、疑問などの、すべての心的活動をさす。
例 *「今、わたしは、うれしい、と感じている。」
*「今、わたしは、お茶を飲みたい、と願っている。」
*「今、わたしは、買い物に行こう、と思っている。」
*「今、わたしは、買い物に行くこと、に決めた。」
*「今、わたしは、これは、何だろう、と考えている」。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ドングリおじさん
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