人間関係とコミュニケーション (第30回)
夫婦の人間関係は、<気持ち(心)の交流>によってのみ、少しずつ、豊かになって行くでしょう!
(8)夫婦関係(つづき)
(8-1)<夫婦関係>の定義
(8-2)二人の関係を、理想の関係に近づけて行くための条件(つづき)
(イ)対話の回数が、多いこと。
(ロ)一方が、相手の発言に含まれている<気持ち>を、感じ取ること。
(ハ)その時、その時の、自分の<気持ち>を、コトバで、相手に、伝えること。発言すること。
(二)二人が、<気持ち(心)の交流>を心がけること。
(ホ)<私>と<あなた>は、別の人。
(前回は、ここまで)
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(今回は、ここから)
(へ)不満( 文句 )を、伝えよう!!
前回、述べたように、何もかも違う、未熟な二人が、顔つき合わせて、毎日、一緒に共同生活をしているのです。
決して、楽ではありません!
ですから、相手が、やっている事、言っている事に対して、不満が出てくるのは、当然です。
もし、不満が出てこないとしたら、どこかが、おかしいのではないでしょうか?
例えば、二人が、真摯に向き合って生活していないのかも知れません。
あるいは、「夫婦は仲良く円満に」と言った美徳に縛られているため、実際は、自分の心に不満が起こっているのに、その不満を感じる事が出来なくなっているのかも知れません。
或は、別の理由で、不満が出てこないのかも知れません。
いずれにしても、どこかが,おかしいと、私は思いますが、いかがでしょうか?
相手が、やっている事、言っている事に対して、不満が出てきた場合(これが、正常)、どうしたら良いでしょうか?
不満(文句)を、言うことが、重要です。
黙っていては、いけません!
何故でしょうか?
不満が、溜まって来るからです。「チリも積もれば、山となる」です。
欲求不満になります。
欲求不満は、心にも、体にも、よくないのは明らかです。
不満をかかえた生活は、不愉快です。つまりません。
不満を相手に言わないと、自分が、どんな時に、不満になっているのかを、相手に、わかって貰うことが出来ません。
「わざわざ、言葉に出して、言わなくたって
顔を見れば、わかるでしょう」と思い込んではいけません。
相手は、あなたの顔をいつも見ているわけではありません。
自分の不満を、相手が気づいてないことが多いのです。
声を出して、ハッキリと、簡潔に、言うことが、とても重要です。
しかし、不満を、どのように、発言するか、表現するか。これが、考えどころです。
<不満の裏に、願い有り>です。
男性「君が作るカレーは、カラ過ぎるよ!」・・・(A)
この不満の裏にある、彼の願いは何でしょうか?
それは、「もう少し、辛くないカレーを、作って欲しい」(B)と言う願いです。
男性が、彼女に、(A)をズバリ発言すれば、彼女は、どう感じるでしょうか?
彼女は、やはり、イヤな思いをするでしょう。
(B)は、どうでしょうか?
彼女は、イヤな思いをしないで、男性の不満を、願いとして、
受けとめてくれるでしょう。
(B)は、男性の不満を、願いに変換して、女性に伝えているのです。
男性は、本当は、不満を彼女に言いたいのではなくて、自分の願い、希望を伝えたいのです。
<今回のまとめ>
(1)何もかも違う二人が、一緒に、誠実に生活していれば
二人の間(あいだ)に、不満が出て来るのは、当然です。
(2)その不満を、黙っていないで、相手に伝えよう。
不満を伝え合い理解を深めるために、また不満を溜め込み、欲求不満に陥いるのを防ぐためにも。
(3)不満は、願いに変換して、伝えよう。
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