対話中心の<新・家庭教育論> (第11回)
対話中心の<新・家庭教育論>
(0歳~12歳)
【Ⅱ】子供の成長に役立つもの(つづき)
(6)気持ちの交流
子供との会話が<気持ちの交流>になっていることが、子供 の成長のために、非常 に重要です!!
<気持ち>の反対は、<理屈>です。
理屈は、子供には理解できないので通じません。
子供は、感性の世界に住んでいるからです。
理屈を、無理に、子供にわからせようとする会話は、子供の 成長を妨害します。
なぜなら、子供は、自分の気持ちを、家族、特に、お母さん に、感じて 欲しいのに、感じてもらえないので、欲求不満 になるのです。だんだんと、いじけた、ひねくれた子供にな りやすいのです。
(例1)
子供「ママ、今日、傘、持って行こうかな? どうしよう かな?」
さー、あなたは、この時、何と発言しますか?
Aですか?
Bですか?
A:「そんなこと聞かれても、お母さんには、わからないの よ。自分で決めなさい!」
B:「そうねー。この空模様では、迷うわね」
*Aの発言
お母さんは、傘を持って行くか、行かないか、という事柄だ けを聞いています。子供の迷っている気持ち、心配な気持ち を、感じ取って、いません。
*Bの発言
お母さんは、<子供の気持ち>を感じ取っています。そして 自分が感じ取った<子供の気持ち>を、子供に伝えています
子供は、いつでも、お母さんが、<自分の気持ち>を感じて 欲しいと強く願っています。
ですから
*Aの場合
子供は、不満であり、悲しく感じるのです。そして会話は、 終わってしまいます。
*Bの場合
子供は満足し、うれしく、この後も、会話が続きます。
子供:「やっぱり、ぼく、持って行く方が安心だな」
お母さん:「そう。それじゃ持って行く?」
子供:「うん。ぼく、持って行こう」
(例2)
子供:「ママ、ぼく、鉄棒がやっと出来るようになったんだ よ!」
ママ:「よかったねー! ぼく、うれしいんだね! ママも うれしいなー!」
この会話には、すばらしい<気持ちの交流>があります。
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