教育新聞 (第60号)
あなたは、どんな時に、なぜ、生徒を、怒ったり、注意したり、するのでしょうか?
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
今号は、前号に引き続いて【自己概念テスト(17)】を検討しましょう。
あなたのテスト結果と照合しながら、自分自身を見つめて下さい。
(17)私は、生徒を、注意する。(その2)
M先生とWさんの話し合いが、まだ続いています。
W「M先生の教育観によれば、人間の行動は、<良い行動>と<悪い行動>
の、二つに分類できるのですね?」
M「そうです」
W「具体的に、説明して頂くと、解りやすいと思うのですが、どうでしょうか?」
M「そうですね。生徒がケンカをしていたら、『やめなさい』と注意します」
W「なぜですか?」
M「ケンカは、<悪い事>だからです」
W「そうですか。
私は、ケンカは悪い事だとは考えていないのです」
M「これは驚いた! なぜですか?」
W「生徒は(生徒に限らず、すべて人間は)、自分の体験から、何かを学び取り、成
長して行く、と私は考えているからです。
ケンカをした事のない人は、ケンカの<味>がわかりません。
ケンカも大切な経験です。
M「なるほど。その考えは、解るような気がします。
では、Wさんは、生徒のケンカを、黙って見ているのですか?
ケンカを生徒に体験させるために!」
W「そうです。黙って、ジッと観察を続けます。
怪我をしそうな殴り合いが始った時だけ、力ずくで止めに入ります。
怪我をしてしまうと、後が、いろいろとヤッカイになるからです」 =以上=
*以上で、M先生とWさんの教育観、教師の役割観が、ハッキリしました。
さて、あなたの教育観、教師の役割観は、どのようなものでしょうか?
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*ご感想もよろしく!(どんぐりおじさん)
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