どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

共育学(第26回)

教師以外の皆さんへ。
私の記事は教師の皆さんを対象にして書かれています。
しかし教師以外の皆さんにも、ぜひお読み頂きたいと願っています。
何かのご参考になるのでは、と考えているのですが、いかがでしょうか?



           共育学(第26回)
       =自己概念テスト結果の検討(その14)


                                                        

                                   私は、どんな人?



教師の皆さん。
前回に引き続き、あなたが試みた<自己概念テスト結果>を、あなたなりに検討、分析をして下さい。
以下に述べるのは、私なりの検討、分析です。参考にして頂ければ有りがたく思います。




    <自己概念テスト結果>の検討(その14)


(1)~(15)<その2>・・・すでに検討済みです。
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今回は、(15)<その3>からです。



     (15)私は、生徒を、怒る。(その3)


         


先生と、わたしの話し合いは、まだ続いています。


わたし「先週、先生とお話し合いをしてから、1週間が経ちましたが、ご自分のパーソ
ナリティ(人格、性格、自己概念)が、変化したと思われますか?」


先生「少しだけ、変化したと思います。怒ることが、前より、かなり、少なくなりました
から」


わたし「という事は、あなたの自己概念が,+2から、+1か、-1ぐらいに,変化したの
ですね?」


先生「そうです。ただ、気になるのは、怒りの感情は、依然として、湧いてきます。
これでも、<自分が変わった>、<パーソナリティ・チエンジが、起こった>と言えるのでしょうか?」


わたし「言えると思います。自己概念が、変化し、実際に、怒りの感情が、湧いて来ても、その感情を、自分がコントロールして,生徒を怒鳴りつけることが、前より、少なくなったのですから。
これは、先生の人格の中に、前には存在しなかっ「自分の感情をコントロール出来る能力」が、「新しく芽生えた事」を示していると思います。


これは、スバラシイことです。
これこそが、<パーソナリティ・チエンジ(人格転換)>です。


前のように、生徒を怒鳴りつけて、先生も、その生徒も、まわりにいる生徒も、イヤな
思いをすることが、少なくなったのです。
たとえ、時には、怒ってしまうことがあったとしても、「先生と生徒達との関係」は、 前より、実際に、大きく改善されているのです。
あなたの行動が、前よりも、生徒の成長を促進する事が出来ると思います。
私は、このように思うのですが、いかがでしょうか?」


先生「確かに、あなたが、今、言われた事を、私は認めることが出来ます。
生徒を怒鳴って、私や生徒たちが、イヤな思いをすることが少なくなったので、教室も前より、ずっと明るい雰囲気になり、良かったと思っています。
これからも、怒りたくなったら、その怒りを、しっかり感じ取ってコントロールし、もっと、怒る回数を少なくしたいと思います」


わたし「先生のその努力が継続すれば、先生は、さらに人間的に成長し、先生と関わる生徒たちも、さらに成長することが出来る、と私は思います」 (以上)。
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     コメントを、いつも心待ちにしている              どんぐりおじさん
      (共育心理研究者。共育カウンセラー)

          

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