共育学(第30回)
教師以外の皆さんへ。
私の記事は教師の皆さんを対象にして書かれています。
しかし教師以外の皆さんにも、ぜひお読み頂きたいと願っています。
何かのご参考になるのでは、と考えているのですが、いかがでしょうか?
共育学(第30回)
=自己概念テスト結果の検討(その18)
私は、どんな人?
教師の皆さん。
前回に引き続き、あなたが試みた<自己概念テスト結果>を、あなたなりに検討、分析をして下さい。
以下に述べるのは、私なりの検討、分析です。参考にして頂ければ有りがたく思います。
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(1)~(17)・・・すでに検討済みです。
今回は、(18)からです。
自己概念(18)「私は、生徒を、自分の思う通りに動かしたい」。
先生の、この欲望は、決して満たされることがないことは、明らかです。
なぜなら、もともと、出来ない相談だからです。
なぜでしょうか?
生徒は、人間であり、生き物であり、ひとりひとり、意志があるからです。
ロボットでは、ないからです。
ところが、大部分の大人(文字通り、親、先生、その他、大部分の大人)は、この欲望を満たそうと、努力しているように、私には見えるのですが、私の見間違いでしょうか?
特に、指導的立場にある親や、先生方は、立場上、子供を立派な人間に育てたい気持が強いために、子供を自分の価値観に従わせたくなることは、私にも理解できるのです。
しかし、これは、危険な、大きな落とし穴ではないでしょうか?
子供が、自分の能力を、生き生きと伸ばして行こうとする努力を、妨害してはいないでしょうか?
現在、国策として強化されつつある、美徳を掲げる<道徳教育>が、大人のこの支配欲を強める危険を、私は強く感じています。
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コメントを、いつも心待ちにしている どんぐりおじさん
(共育心理研究者。共育カウンセラー)