教育新聞(第52号)
<生徒の人格養成>は、先生と生徒の<心(気持ち・願い)の交流>によって、実現されます。
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
【自己概念テスト(1)】の結果の検討(つづき)。
(1)~(11)・・・・すでに検討済みです。
今号は、(12)項からです。
(12)「私は,生徒に『その時、その時の、私の気持・願
い』を、伝えようとする」。
対話の場
<生徒の人格養成> は、<先生と生徒>の<対話の場>で、<先生と生
徒の、心(気持ち、願い)の交流(コミュニケーション)>が実現し
た時に、はじめて達成されます。
先生は、繰り返し、繰り返し、毎日の学校生活の中で、<対話の場>を作り出す
ことが出来ます。
教室での、いろいろの教科授業だけでなく、休み時間でも、校庭でも、いつでも、ど
こでも、作り出すことが出来ます。
さて、<心の交流>は、どのようなプロセスを経て実現されるでしょうか?
それを考えてみたいと思います。
対話は、生徒から始る場合、先生から始る場合の、ふた通りがあります。
ここでは、生徒から始まる場合を見てみましょう。
(1)まず、生徒が、先生に発言する。
(2)先生が、生徒の発言に含まれる<気持・願い>を、感じ取る。
(3)先生は、自分が感じ取った、生徒の<気持・願い>を、生徒に確認する。
(4)生徒が、それを容認する(OKする)。
(5)次に、先生が、先生自身の<気持・願い>を、生徒に発言する。
この、5プロセスが、1サイクルとなり、さらに、次のサイクルが始まります。
この説明で、おわかり頂けたでしょうか?
念のため1例を挙げて見ましょう。
(1)生徒「先生、ぼく、宿題、忘れちゃったよ」
(2)先生「それで、困ってるのかな?」と心の中で感じる。
(3)先生「それで、困ってるの?」
(4)生徒「そうなんだよね」
(5)先生「そうか。今日は、仕方ないけど、先生は、次から忘れないようにして欲し
いな」
これでお解かりのように、(12)項は、上記のプロセス(5)に当たるもので、
<心の交流>の必須条件ですから、プラス1から、プラス2へ、さらに、プラス3へと、より強くして行くよう、努力して欲しいと思います。
具体的には、先生の感受性、集中力を、少しずつ強くして欲しいと思います。
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