教育新聞(第26号)
先生の敏感な感受性が、生徒の成長を促進するでしょう!
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
<生徒の人格養成>の実践
=その具体的方法=
先生に求められる能力と、その考察(1)
(Ⅰ)最も重要な能力は、感受性(感性)です。
(Ⅰ-1)感受性は、どのような能力でしょうか?
感受性は、次の二つに場で活動している能力だと思われます。
(1)体の五官(眼、耳、鼻、舌、皮膚)が受けた刺激で発生した<感じ>を感 じ取る能力。
ここでの<感じ>は、「この花は、黄色くて大きい」、「大きな音 だ」、・・・・。
中でも、<生徒の態度を、よく見ること>、<生徒の発言を、よく聴く こと>。この二つが、重要であることは、言うまでもありません。
(2)心に、一瞬、一瞬、湧き上っては、消えてゆく<気持(感情)>を、感じ 取る能力。
ここで言う<気持>とは、「嬉しい」、「悲しい」、「憎らしい」、 「怒り」、「楽しい」、「つまらない」、「いやだ」、「情けない」、 「・・・したい」、「・・・したくない」、・・・・。
これらの<気持>の混合。
(Ⅰ-2)感受性を、最も重要視する理由
(1)教育は、おもに<対話の場>で、先生と生徒の対話によって行われてい ます。
この<対話の場>で、最も重要なことは、何でしょうか?
それは次のふたつです。
(1-1)先生が、<その瞬間の、生徒の・態度や発言>から、<生徒の 気持>を、先生なりに、感じ取ること。
(1-2)次に<先生が感じ取った、生徒の気持>を、かならず、生徒に 確認(発言)すること。
感受性が弱いと、この二つは、不十分となり、<生徒の人格養成>は、実現され にくいでしょう。
(2)感受性の強い先生は、生き生きしています。先生の生き生きとした態度・
雰囲気・言葉は、生徒と対話をしている時は勿論、それ以外の、すべての 場で、生徒に良い影響を知らぬ間に与えることが出来るでしょう。生徒は、 先生の態度・雰囲気・言葉から、いろいろなことを、実に良く感じ取ってい ます。先生の生き生きとした態度・雰囲気・言葉こそが、生徒の成長の最も 良い肥料なのです。
<生き生きしている状態>は、<感受性が、充分に働いている証拠>です。
(Ⅰ-3)感受性と集中力、持続力、雑念の関係
感受性の働きによって、一瞬、一瞬、心に湧き起こる、すべての<気持>を、私 達は、意識しているでしょうか?
残念ながら、実は、意識していなのです。多くの<気持>を、取り逃がしている のです。誰でも、そうなのです。
なぜでしょうか? その原因は、
(1)<気持>は、一瞬に発生し、一瞬に消えてしまうため、心に発生する<気持> を、たえづ見続けるには、強い<集中力>と<集中力の持続力>が必要です。 しかし、そんな能力を持つことは、未熟な私達には出来ない相談です。
(2)<気持>を見ようとしている時に、<雑念>が湧いてきて、<集中力>を持続 させることを、邪魔するからです。
私は、今、パソコンで、この文章を書いているのですが、書いている最中に、「夕
方、スーパーに、買い物にでも行かなくちゃな」などと、<雑念>が湧いて来るの
です。<雑念>が起こっている間は、書くことから気持が離れているのです。書く
事に集中していなのです。雑念が、次々、湧いてくると、集中力の持続は、ほとん
ど、ゼロとなってしまいます。(つづく)
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*私は、先生に限らず、どなたとでも、教育に関すること事だけでなく、いろいろ、オ シャベリしたいと思っています。私のお相手になって頂けたら、最高!
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