今日育新聞(第48号)
自己概念テストを試みて下さい。
その結果を検討し、「新たな自分」を発見し、その喜びを体験して下さい!
人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=
人間の性格(つづき)
(6-4)「自分に関するデーター」の分析(つづき)。
(6-4-3)【自己概念テスト(1)】
(ロ)テスト結果の検討(つづき)。
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)・・・すでに検討済みです。
今号は、(6)からです。
(6)「私は、生徒の行動を、観察する」について。
私達が目指す<対話による、生徒中心の新・教育学>の教育目標は、<生徒の人格養成>、ただひとつです。
先生の役割は、<生徒の人格養成>を促進すること、ただひとつです。
<生徒の人格養成>を促進するためには、具体的に、どうしたら良いでしょうか?
これまで、このことを、皆さんと考えてきたわけです。
詳細はこれまでの号にすでに述べられていますから、ここでは省略しますが、基本的に重要なポイントの概略をまとめるならば、次のようになります。
(1)先生は、生徒の行動、会話を、<よく観察する>事。
(2)<よく観察する>とは、よく見て、よく聞いて、よく感じ、よく考察すること。
(3)そのために、先生に求められる能力は、何でしょうか?
おもなものは、自主性、注意力、集中力、感受性、思考力です。
これらの能力の根底にあるものは、何でしょうか?
それは<生徒の成長を願う心・関心>です。
さて、本題の(6)の検討に入りましょう。
あなたが、プラス側に判断しているならば、上記の<新・教育学>の基本的条件に適っていますから、私は、何も申し上げる事はありません。
しかし、ここでもう一度、自分に尋ねて下さい。
「本当に、私は、生徒の行動や会話を、よく観察しているだろうか?」と。
私たちは、「自分がどんな人間か」を正確に知る事は非常に困難なのです。
どうしても、自分を過大評価したり、過小評価したりする傾向があるのです。
「過大評価された自分」「過小評価された自分」は、「現実の自分」ではありません。
ですから、私たちは、「自分が、<今、自分について思っている自己概念>」を、たえずチェックし、修正しなければなりません。
あなたが、マイナス側に判断しておられるならば、プラス側に移行するよう努力して欲しいと思います。
プラス側に移行するには、どのような能力を向上させればよいかは、上記(3)に示す通りです。
一口に、能力の向上といっても、これは、誰にとっても、とても困難で、一朝一夕では完成しないのは明らかです。
なぜなら能力の向上には、終点がないからです。
一生かけてコツコツと、あせらずに、あきらめずに、日々努力するしか、手はないのす。
一見、苦しいだけの修行に見えます。
しかし、実は、そうではないのです。
この努力をすることで、人間としての生き甲斐が感じれ、この努力の道に、最高の喜びである「自己発見の喜び」があるのです。
メーテルリンクの「青い鳥」は、このことを、私達に伝えようとしていると思います。
お釈迦様の教えも同じことを語っていると思います。
(7)「私は、生徒の健康状態を、気にする」について
生徒たちの幸福は、生徒自身の丈夫な体、健康の上に築かれて行きます。
学校生活では、先生が、生徒、ひとりひとりが、日々、元気に過しているかどうか、を注意する事は勿論です。
家庭生活では、朝食をキチンと食べているか、どんな物を食べているか、睡眠はどうか、適度な運動をしているか、TVやゲームばかりしていて外に出ないのはないか、親は子供の健康に関心を持っているか、などなどに注目し、辛抱強く、生徒や親に対して適切な指導をしなければならないと思います。
「日本の子供達の体力が、年々、悪くなっている」と言う報告を聞けば、私は、一社会人としてどうしても、こうした発言をしたくなるのです。
この問題を改善するには、やはり、<生徒の運動時間を増やす事>が最も重要ではないでしょうか?
(1)学校生活では、生徒の運動時間を、例え、10分でも、15分でもよいから、長くするよう、学校全体で工夫する事。
たとえば、登校時間を少し早めたり、下校時間を少し遅くしたりして、その時間をグランドで遊ばせる事。
また、休み時間は、原則として、生徒全員をグランドに出して遊ばせること。
(2)家庭生活にたいしては、家庭との連携を、より強化し、子供の健康について、保護者の関心を高める事。
改善策は、どれもこれも簡単ではありません!!
しかし、今のままでは、子供の体力は、どんどん悪くなっていくのです!
知恵を絞って、何とかしなければなりません!
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*ご感想を心よりお待ちしています(ドングリおじさん)
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