チコちゃんに叱られる!(第2回)
チコちゃんに叱られる!(第2回)
チコちゃんは、叫ぶ!!!
「おとな達よ!ボーッと生きてんじゃねーよ!」。
「もっと、生き生きと、生きろよ!」。
ある日、ある男が、チコちゃんに聞いた。
「チコちゃんの言い分は、認めるよ。どうしたらチコちゃんみたいに、生き生き出来るんだい?」
「それは、チコをよく見てれば、すぐわかるじゃないか」
「そう言われてもねー????」
「ボーっとしてるから、わからないんだよ!」
「そういわれてもねー????」
「感じないからだよ」
「感じるって、なんだい?」
「そんな事もわからないの! 困っちゃうなー!」
「そんなに怒るなよ!」(おじさんは、怒った)。
「ほら! それが、感じるってことだよ!」
「え?」
「いま、おじさん、怒っただろ。そういう風に、今の自分の気持ち(感情)を、感じとることを、感じるって言うんだよ」
「え?」
「今、おじさんは、自分の怒りを感じたんだよ」
「あ! そうか! やっと、わかってきたよ!」
「そういう風に、自分の心に、つぎつぎと起こってくる気持ち(感情)を感じていれば、チコみたいに、生き生きしていられるんだよ! ボーッとしてると、感じなくなっちゃうんだよ」
「感じ続けることが、生き生きしてるってことなんだね!」
「そう言うこと! すごく難しいことだけど、すごく大切なことだよ」
「ほんとにそうだね。泣いたり、笑ったり、怒ったり、生き生きしてれば楽しいからね」
「そうさ!」
「チコちゃん、今、喜んだね!」
「おじさんも、今、喜んでるね!」
「そうだよ! よかった! よかった!」
「チコも、チコも、よかった! よかった!」 (おわり)
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どんぐりおじさん