対話中心の<新・家庭教育論> (第16回)
対話中心の<新・家庭教育論> (0歳~12歳)
【Ⅲ】子供の成長を、妨げるもの。
(4)賞と罰による誘導。
賞は、ご褒美です。
前に書いた<ほめる行為>も、ご褒美です。
罰は、ゲンコツ、鞭です。
大人(先生、親)が賞と罰を、子供の目の前にちらつかせ て、子供を自分が 思うところに、つれて行こうとすること は、子供の成長を、いちじるしく妨害することは言うまでも ありません。
子供から自由を奪うからです。
大人は賞と罰を、子供を誘導するための(語弊のあるコトバ を使うならば、「子供を、だますため」の)強力な武器とし て、自覚(「自分が、子供を、誘導している」、「自分が、 子供の自由を奪っている」と言う自覚)なしに、使っている のです。
子供は、親の誘導に従い、自分が行きたい方向ではなく、親 に誘導された方向に行きやすいのです。
いや、かならずと言っていいほど、行ってしまうのです!
賞が欲しく、ゲンコツがコワイからです。
子供は、純真であり、また、親を尊敬しているので、自分が 親に誘導されていることに、気が付かないのです。
<自分が、やりたいことを、やったのではない>のに、<自 分がやりたいことを、やったのだ>と錯覚するのです。
この錯覚は子供の心に、混乱、葛藤、悩み、を引き起こしま す。
親が誘導した事を実行し、成功して、ご褒美を貰うことが出 来たとしても、「自分が、やった!」という満足感は起こり ません。
人間は、子供でも、大人でも、誰でも、自分自身がやりたい 事をやった時しか、満足しないのです。
自分自身が、やりたい事をやった時には、たとえ失敗しても 満足できるのです。
「あー! うまくいかなかったけど、おれは、やるだけ、 やったんだ!」と。
賞と罰による親の誘導の具体例を、ひとつだけ、あげてみま しょう。
ひとつ挙げれば、それで十分でしょう。
あとは「推して知るべし」でしょう。
(例)「今度、成績が良くなったら、お前が欲しがってたゲー ムを買ってあげるから、勉強がんばれよ」。
この発言の裏には「成績が良くならなかったら、ゲームは 買ってやらないよ」という罰も、同時に、たくみに隠されてい るのです。
【結論】
賞と罰による誘導は、やめましょう!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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