対話中心の<新・家庭教育論> (第15回)
対話中心の<新・家庭教育論> (0歳~12歳)
【Ⅲ】子供の成長を、妨げるもの。
(3)ほめること。
多くの育児書は、しつけ教育をすすめています。「しつけ教 育をうまくやるには、子供が良い事をしたら必ずほめなさ い。そうすれば子供は親の言う事を聴くようになります」。
「上図にほめて、上図にしかりなさい」などと書いてありま す。
これは、とんでもない誤った考えだ、と私は思います!
ほめたり、叱ったりすることによって、子供を操ろうとして いるのです。
子供を操り人形のように考えているのです。
残念ながら、このような危険な方法が、この世には蔓延して いるのです。
学校でも、家庭でも、行われています。
(例)
*「挨拶がよく出来たね」。
*「この塗り絵、じょうずに、画けてるね」。
*「ママの言うこと、よく守ってくれたね」。
お母さんが子供を<ほめる>行為は、子供の成長を妨げるで しょう。
7歳ぐらいまでの子供は、批判力がありません。
「こんなことで、ボクをほめるなんて、ママ、おかしくな い?」などとは絶対に思いません。
子供は、いつでもお母さんに、ほめられたくて、ウズウズシ テいるのです。
お母さんがほめてくれると、嬉しくてたまらないのです。
自然とお母さんがほめてくれるようなことばかりを、やるよ うになります。
そして、ついに大人好み(お母さん好み、教師好み)の<良 い子>が出来上がってしまいます。
<良い子>とは<生き生きしていない人間>のことです。
<お行儀の良い子>、<親や先生の言う事を、良く聞く子> <批判力のない子>です。
子供は、せっかくすばらしい能力を持って生まれて来たの に、お母さんや先生から、ほめられることで、その能力が 失われてしまうのです。
こんな悲しいことが、他にあるでしょうか!
しかし、これまで、お母さんが<良い子>を育てようとが んばってきたとしても、これから、前に述べたような健全な 態度で子供と向かい合うかによって、<良い子>は少しずつ <生き生きした子>に変わっていくことが出来るでしょう。
しかし子供が大きくなればなるほど、改善はむずかしくなる でしょう。
脳が、改善を拒否するためでしょう。
脳は、困った事に、どうも、現状維持が好きらしいのです。
脳は、保守主義者らしいのです。
「幼少時に、世話をする人の態度で、子供の性格が、ほぼ、 決まってしまう可能性が大きい」と最近の教育学、児童心理 学、精神医学などの研究でわかってきました。
この事は、実際の人間を観察するだけでも、理解できる事で はないでしょうか?
昔から、「三つ子の魂、100までも」と言われていますが これは、真実かも知れません。
【結論】
子供を、ほめる事は、極力、やめましょう!
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