教育と支配(第3回)
教育と支配(第3回)
<支配>とは、ある人間が、他の人間を、自分の思い通りに動かそうとする傲慢な、非人間的な権力欲です!
<支配>は、人間の自由な行動の前に立ちはだかる<壁>となるのです!
教育(学校教育、家庭教育)の世界にも、いくつもの<支配>があり、<壁>があり、本来の教育を妨害しています。
今回は、教師による<支配>を取り上げます。
(2)教師が生徒を支配する。
こんなことが、本当にあるのでしょうか?
人間として対等なはずの、教師と生徒の間に、こんなことが本当にあるのでしょうか?
あなたは、どう思われるでしょうか?
この支配には、ネガティブな場合と、ポジティブな場合があります。
(2-1)ネガティブな支配。
この支配は、ネガティブ感情が生徒に表現されます。
ネガティブな感情とは、怒り、不満などのことです。
教師は、生徒を怒ったり、文句を言ったり、お説教をしたりします。
「どうして、宿題をやってこないんだ!」
「ケンカをしては、ダメじゃないか!」
・・・・・・・・。
さて、教師のこのようなネガティブな気持ちは、どこから生まれてくるのでしょうか?
教師が生徒を<自分の思い通りに動かしたい>という支配欲、権力欲から生まれて来るのです。
さらに探求すれば、このような支配欲、権力欲の根元には、おもに誤まった道徳心(「こう言う時は、こうすべきである」)が存在していると考えられます。
他人を<自分の思い通りに動かしたい>という支配欲、権力欲は、すべての人間の心に存在しています。この事実が、良いことか、悪いことか、を問題にしても無意味です。
重要なのは、自分の心に、支配欲、権力欲があることを自覚していることです。
自覚していれば、この欲望をコントロールすることが出来るからです。
すぐカッとなって怒る人は、この欲望を自覚していないのです。だから、この欲望をコントロールすることが出来ないのです。
教師の皆さん。
次回は、ポジティブな支配を皆さんと一緒に研究したいと思います。
これは、どのようなものでしょうか?
コメントを心待ちにしています!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どんぐりおじさん
(教育心理研究者。教育カウンセラー)