どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

共育学(第20回)

教師以外の皆さんへ。
私の記事は教師の皆さんを対象にして書かれています。
しかし教師以外の皆さんにも、ぜひお読み頂きたいと願っています。
何かの参考になるのでは、と考えているからです。




                                         共育学(第20回)
                  =自己概念テスト結果の検討(その9)



                                                   


                                        私は、どんな人?




教師の皆さん。
前回に引き続き、あなたが試みた<自己概念テスト結果>を、あなたなりに検討、分析をして下さい。
以下に述べるのは、私なりの検討、分析です。参考にして頂ければ有りがたく思います。





              <自己概念テスト結果>の検討(その9)


(1)~(10)・・・すでに検討済みです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回は、(11)からです。


(11)「私は、生徒の『その時、その時の、気持・願い』を、感じようとする」 について。



さて、<先生と生徒の対話>において、<生徒の成長>を促進する条件は何でしょうか?


その条件は、つぎのふたつです。
(1)先生が、生徒の発言に含まれている「その時、その時の、気持・願い」を感じること。
たとえば、「この生徒は、今、喜んでいるな」。
「生徒達は、今、私に、指名して欲しいんだな」などと。



(2)次に、それ<上記(1)>を、生徒に確認すること。
たとえば、「君は、今、うれしいの?」、「みんな、私に指名して欲しいのかな?」などと。




このふたつが実行された時のみ、<気持・願い(心)の交流>が起こるのです。
この交流が行われた時のみ、<生徒の人格養成>が促進されるでしょう。


しかし、これは、おとなにとって、非常に困難です。
なぜなら、私達は、感受性が鈍感で、感じる事が、ほとんど出来ないからです。


ちなみに言えば、生徒たちは、おとなより、ずっと鋭い感受性を持っています。
この事は、子供達を観察すれば、誰でも理解できる自明の事です。
しかし、残念ですが、観察する人の感受性が弱い場合には、この事さえも感じ取る事が出来ません。





(11)項が、マイナス側にある場合


 プラス側に変化させるために、あなたの感受性、集中力をより高めるよう、日常生活の中で努力して欲しいと思います。


具体的に言えば、五感、六感に集中し、
*「よく、聴くこと」。
*「よく、味わう事(飲食の時)」。
*「よく、見る事」。
*「自分が、その瞬間、感じている気持・願いを、よく、感知すること」です。



 これは簡単ではありません。
生涯を通しての努力が必要です。
この過程に、大きな喜びが、あるのです。


がんばりましょう!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



     コメントを、いつも心待ちにしている
      
どんぐりおじさん
     (共育心理研究者。共育カウンセラー)


           

×

非ログインユーザーとして返信する