どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教育新聞(第58号)

 あなたは、なぜ、生徒を、怒ったり、注意したり、するのでしょうか?



人格養成のための教育学
=対話による、生徒中心の教育=




 今号は、引き続き
、自己概念(16)項
を検討します。



(16)私は、生徒を、怒る(その3)。


 A先生と、Bさんの話し合いは、まだ続いています。


 B「先週、A先生とお話し合いをしてから、1週間が経ちましたが、ご自分のパーソ


 ナリティ(人格、性格、自己概念)が、変化したと思われますか?」


 A「少しだけ、変化したと思います。怒ることが、前より、かなり、少なくなりました


 から」


 B「という事は、あなたの自己概念が,+2から、+1か、-1ぐらいに,変化したの


 ですね?」


 A「そうです。ただ、気になるのは、怒りの感情は、依然として、湧いてきます。


 これでも、<自分が変わった>、<パーソナリティ・チエンジが、

 起こった>と言えるのでしょうか?」


 B「言えると思います。自己概念が、変化し、実際に、怒りの感情が、湧いて来ても、


 その感情を、自分コントロールして,生徒を怒鳴りつけることが、前より、少


 なくなったのですから。


 これは、先生の人格の中に、前には存在しなかっ「自分の感情をコントロー


 ル出来る能力」が、「新しく芽生えた事」を示していると思います。


 これは、スバラシイことです。


 これこそが、<パーソナリティ・チエンジ(人格転換)>です。


 前のように、生徒を怒鳴りつけて、先生も、その生徒も、まわりにいる生徒も、イヤな


 思いをすることが、少なくなったのです。


 たとえ、時には、怒ってしまうことがあったとしても、「先生と生徒達との関


  係」は、 前より、実際に、大きく改善されているのです。


 あなたの行動が、前よりも、生徒の成長を促進する事が出来ると思います。


 私は、このように思うのですが、いかがでしょうか?」


 A「確かに、Bさんが、今、言われた事を、私は認めることが出来ます。


 生徒を怒鳴って、私や生徒たちが、イヤな思いをすることが少なくなったので、教室も


 前より、ずっと明るい雰囲気になり、良かったと思っています。


 これからも、怒りたくなったら、その怒りを、しっかり感じ取ってコントロールしもっ


 と、怒る回数を少なくしたいと思います」


 B「先生のその努力が継続すれば、先生は、さらに成長し、先生と関わる生徒たちも、


 さらに成長することが出来る、と私は思います」 (以上)。
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