どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教育新聞 (第57号)

 ご家庭の皆様へ。
 <教育新聞>は、対象が、<先生、と、生徒、の関係>です。
 しかし、家庭の<親、と、、の関係>、<夫婦関係>、<孫との関係>、<嫁・舅
>など、すべての家族関係にも応用できます。
 その場合は、次のようになります。
 ぜひ、ご愛読下さい。


 元気な子供を育てるための子育て論
 =対話による、子供中心の家庭教育=
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人格養成のための<新・教育学>
=対話による、生徒中心の教育=



 (1)~(15)・・・・すでに検討済みです。


 今号は、前号に続いて、(16)を検討しましょう。


(16)私は、生徒を、怒る(その1)。

 おことわり


 以下の対話(その1)は、前号と同じです。


その1)と、今号の(その2)を、通しでお読み頂かないと理解しにくいと思って、こ


 のように致しました。


 B「A先生は、生徒たちを怒ることが,多いのですか?」


 A「そうです。私は、すぐ、生徒を怒るのです!」


 B「どんな時に、怒るのですか?」


 A「そうですね。いろんな時に、怒りますね」


 B「そうですか。A先生は、『生徒を、よく怒る自分』を、どう思いますか?」


 A「難しい質問ですね。そんな事は、これまでに聞かれた事がないので、どう答えたら


 良いかさえ、わからないのですが・・・」


 B「では、質問をもっと具体的にしましょう。『生徒を、よく怒る自分』に満足してま


 すか、不満足ですか? あるいは『生徒を、よく怒る自分』を、好きですか、嫌いです


 か?」


 A「もちろん,そう言う自分が、嫌いです。怒った後、生徒も、私も不愉快になるので


 すから」  
   
 B「そうですか。それでは、出来れば、『怒らない自分』に,変わりたいのですか?」


 A「そうです。すぐにでも、変わりたいのです。でも、人間の性格は、一生,変わらな


 いですよね?」


 B「そんなことは、絶対にありません。自分自身の力で変わることが出来るのです」


 A「ほんとですか! 私は、人間の性格は、もって生まれたものだから、一生、変わる


 ものではない、と思っていましたが、ほんとに、変われるのですか?」


 B「変わることが出来ます。もし変わらないとしたら、教師の仕事は何でしょうか?
 
 教師の仕事は、生徒と付き合いながら、生徒の人格、性格を、より人間的な、健全な方


 向に、変える事ではありませんか?」


 A「確かにそうですね。持って生まれた性格が、変化しないとしたら、教師による教育


 活動は無意味だ、と言うことになってしまいますね」


 B「おっしゃる通りです。それに、A先生は、ご自分が担当している生徒達の性格が、


 どんどん変化して行くのを実際にご覧になっておられますよね」


 A「落ちつきのない生徒が、見違えるほど落ちついて来たりしますからね」


 B「そうです。私も子供達の成長ぶりには、いつも感動しています。生徒たちは日々、


 成長して行きます。ですから、持って生まれた人間の性質は、一生、変わらない、と言


 うA先生のお考えは、間違いだと思いますが、いかがでしょうか?」


 A「確かに、私の考えは、事実に反していますから間違いです」


 B「ご自分の考えが、間違っていたことを認められるのですね」


 A「認めます。いつの間にか、間違った考えを、勝手に飲み込んでいたようです。


 ただ、ここで、疑問が出てくるのですが・・・」


 B「では、次号で、その疑問を、ご一緒に考えたいと思います」
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(16)私は、生徒を、怒る(その2)。・・今号は、ここからです。


 A「生徒達の性格が成長して行くのは、まだ年齢が若いからであって、私達、おとなの


 性格は、変化(成長)しないのではないでしょうか?


 これが、私の疑問なのです」


 B「あなたのおっしゃる事は、ごもっともです。大人の性格が、健全な方向に変化する


 のを、私達は、稀にしか見る事がないのですから。しかし、変わることは、出来るので


 す。性格が改善する人も、稀ではあっても、実際にいるのですから」


 A「なるほど、それなら解ります。では、どうすれば、私達の性格を、改善することが


 出来るのですか?」


 B「人格転換(パーソナリティ・チエンジ)が起こる条件は、次のようなものだろと私


 は考えます。


 ()自分が、<現在の自分の性格>を、<自分が満足出来る性格>に、改善したい


 と、願っている事。


 ()これ(1)を、詳しく言い換えれば


 (2-1<現在の自分の性格・X>を、「自分として、イヤだ」と感じ、


 (2-2)<自分が、満足出来るであろう性格・Y>に、改善したいと


  願っている事。


 ()生活の中で、自分が、<Y>を実感する事が出来た時。


 上記の条件が、すべて満足された時のみ、その人は、「人格転換が出来た」と言えると


 思います。


 A「具体的実例として、私の場合で、説明して欲しいのですが・・・」


 B[わかりました。A先生に当てはめると、次のようになります。
      
 <現在の自分の性格・X>=「私は、よく生徒を怒る」


 Aさんは「こういう自分は、イヤだ。何とかして、改善したい」と願っています。


 <自分が、満足出来るであろう性格・Y>「私は、生徒を、


 あまり怒らない」。



  Aさんは、今、このような自分になりたいと、願っています。


 A「私は、変わることが出来そうですか?」


 B「私は、きっと出来ると思います。人格転換の条件が充たされていますから」。 
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ご感想、ご質問などを、心よりお待ちしています(どんぐりおじさん)
ブログ   http://donguriojisan.muragon.com/
メール   takano2424@sky.plala.or.jp


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