どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

発言は、3本の撚り糸(よりいと)で出来ている(その3)。

発言は、3本の撚り糸(より糸)で出来ている(その3)
                

           

  
子供とママの対話(1)。
C「ママ、雨が降りそうだけど、僕、傘、持って行こうかな?」(登校時)
M「それは、ママにもわからないわ。自分で決めなさい」  
C「困ったな」(寂しそう) 



子供とママの対話(2)。
C「ママ、雨が降りそうだけど、僕、傘、持って行こうかな?」(登校時)
M「そうね。雨が降りそうね。心配ね。どうしようね」

C「僕、傘、持って行くよ。そうすれば安心だから。持つのは、メンドクサイけどね」



さー、あなたなら、どう反応しますか?
(1)ですか?
(2)ですか?
それとも、これ以外の反応ですか?
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要点。
おとな(先生。親)は、子供、ひとりひとりと、一日に、多くの対話をします。

もし、大人が、子供の発言に含まれている<3本の糸>を、正確に聴き感知、発言する事が出来れば出来るほど、二人の対話は、教育の目的である、<子供の人格養成>に役立ち、二人の人間関係は、より親密になるでしょう。
二人の間に<の交流>が起こるからです。


反対に、おとなが、その子供の<言葉だけ、事柄だけ>を聞き、<感情願い)>を聴く事が出来なければ、二人の対話は、<子供の人格養成>に役立つどころか、二人の関係を疎遠なものにしてしまうでしょう。
二人の間に<の交流>が起こらないからです。



聞く>とは、相手の<言葉のみ、事柄のみ>を、自分の<>で聞き取ることです。私達は、ほとんどの場合、こうなっていないでしょうか?


聴く>とは、相手の<感情願い)>を、自分の<>で感じ取ることです。これは、非常に困難なことです。強い<感性と理性と集中力>が要求されるからです。
私達おとなは、これらの能力を、生涯を通して高めて行かねばなりません!
この努力のプロセスにこそ、私達の、引いては、子どもたちの、最高の喜びと幸福があるのです。
(つづく)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       どんぐりおじさん


       未だ、咲いています!

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