どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教師に求められる<心的能力>(その3)

教師に求められる<心的能力>(その2)・・要点


 教師が、自分の<心>を感じ取る感受性。


  <心>=この瞬間の<気持ち(感情)>+この瞬間の<願い>


*感情・・・嬉しい。楽しい。好き。その他。
      
きらい。憎らしい。イヤだ。その他。
*願い・・・「今、・・・したい」。
      「
今、・・・したくない」。



教育の目的である<生徒の人間形成>は、主に教師と生徒の<心の交流>によって実現します。教師が、自分の<心>(<気持ち>と<願い>)を知っていないならば、教師と生徒の<心の交流>を実現する事は出来ません。
なぜなら、教師は生徒に対して発言するコトバ、すなわち<心>を持っていないからです。何も言う事が出来ないからです。


これが、教師に、自分の<心>を感じ取る感受性が強く求められる理由です。
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    教師に求められる<心的能力>(その3)


 教師が、生徒の<心>を感じ取る感受性。


   <心>=この瞬間の<気持ち(感情)>+この瞬間の<願い>


みなさん!
考えて下さい!
あなたは、今、僕が何を感じているか、わかりますか?
決して、わかりません。
あなたと、僕が、今、対面していないからです。


では、対面していれば、わかりますか?
かなり正確に、わかるのです。ただし、あなたの感受性が強ければ。


あなたは、僕が、今、感じている<心>(感情と願い)を、どのようにして知る事が出来るのでしょうか?
それは、あなたの敏感な感受性が、目の前で刻々と変化する、僕の表情、しぐさ、声の抑揚を、しっかりと感じ取るからです。
以上のことは、すべての二人の人間の対話において、同じです。


特に、教師と生徒の対話では、生徒の人間形成のために、とても重要です。その理由は(その1)で示した通りです。
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             どんぐりおじさん
          (教育心理研究者。)


               

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