<自分を愛する>と言うこと(第3回)
<自分を愛する>と言うこと(第3回)
(3)<改善が望まれるパーソナリテイ>の自己分析。
あなたが、あなたのパーソナリテイを知ることは、あなたにしか出来ません。あなたの心を直接、観察できるのは、あなたしか、いないからです。他人は、あなたの心をじかに観察することが出来ません。
しかし、あなたを真摯に良く見ている人が、あなたが気付いていない<あなたのパーソナリテイ>に、気付いていることは有り得ることです。
ですから、他人が、あなたの性格についてアドヴァイスしてくれた場合は、たとえ不愉快に感じられても、一度は、あなたなりにチェックすることは価値のあることだと思います。
わたしがここで取り上げ、これから検討しようとしている<改善が望まれる性格>も、「これが、あなたのパーソナリテイかも知れません」と言われたら、拒否したくなるかもしれません。しかし、即座に否定しないで、私なりの見解をお聞き頂き、あなたが自己分析をする際の参考にして欲しいと願っています。
ここでは<親、と、わが子>、<先生、と、生徒>の関係を考えていますから、
*<相手>は、<わが子>と<生徒>を指します。
*<人>は、<親>と<先生>を指しています。
(イ)すぐ、相手を怒る人。
*チェック・ポイント(1)
あなたは、なぜ、すぐ、相手を怒るのでしょうか?
「これは、私の生まれつきの性分だよ」と片付けてしまっては、分析になりません。
まず、どんな時に、あなたは、怒るのでしょうか?
相手が、あなたの価値観に一致しない事を、言ったり、やったりした時に、あなたは怒るのではないでしょうか?
簡単に言えば、あなたが、気に入らない時に、「カっ!」となるのではないでしょうか?
たとえば、<生徒が授業中に隣の人とオシャベリをしていた時>、<我が子が宿題をやらなかったりした時>などに。
*チェック・ポイント(2)
まず、あなたが、相手が、あなたの価値観に一致しない事を、言ったり、やったりした時に、自分が怒ることを認めたとします。
次に分析するポイントは、何でしょうか?
上記のような、あなたのパーソナリテイは、理性に照らしてみて、妥当でしょうか?
私は、妥当ではないと考えます。
人間は、十人十色の価値観や好みを持っています。私達はこの事実を認めなければなりません。あなたは、この事実を認めず、自分の価値観や好みだけが正しくて、それ以外の価値観や好みを否定しているために、<オコリッポイ人>になっているのではないでしょうか?
あなたが、このような自分のパーソナリテイに気付き、承認した時、あなたは相手を怒鳴り散らすことは、なくなるでしょう。
さて、これで怒りの感情は、あなたの心に湧いてこなくなるでしょうか? 依然として湧いてくるでしょう。 湧いてきても、いいのです。湧いてきても、前のように、その怒りを、反射的に発言しくなるからです。
これは、外から見ると大きな変化なのです!
怒られていた相手(わが子、生徒)も、その近くに居る人にも、被害を与える事はなくなったのです!
あなた自身も、不愉快を感じなくてすむのです。
一挙両得!!
すばらしいパーソナリテイ・チエンジ(人格転換)が起こったのです。
発言にブレーキをかける能力が、新たに生まれたのです。意識して発言にブレーキをかけなくても、時間をかけて発言しなくなる習慣を身につければ、怒りの感情の強さも、だんだんと弱くなるでしょう。
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どんぐりおじさん