どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

愛情欲求(第2回) 

お願い・・僭越ですが、教師の方々、お母さん、それ以外の皆さんが、この記事をお読み下さる事を強く願っています。そして、皆さんが、元気な子供を育てるために何かしら役立てて下さる事を強く願っています。
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      愛情欲求(第2回) 


        



(3)児童期の子どもの愛情欲求
幼少期を過ぎ、児童期に入っても、子供の愛情欲求は続きます。
これは、子供の本能であり、正常な欲望なのです。


すべての子どもは、母親や教師からの愛情を求めています。
愛情を獲得しながら、生き生きと健全な方向に、成長して行くことが出来るのです。


子どもが、母親や教師から受け取る愛情(<愛されている>、<好かれている>と言う感情)は、子供が成長するための最大エネルギーなのです。


愛情は、エネルギーなのです!




(4)他人の愛情を、感じることが困難な子供。
幼少期に身近な人達、ことに母親から愛された経験が、少ない子供は、児童期になっても、他人(たとえば先生が愛情を示しても、その愛情を、感じることに苦労するでしょう。
その子供は、本当は愛情を感じたいと強く願っているのに感じることが出来にくいのです。


程度の違いはあっても、大部分の子供達が、このような情況にあるのではないでしょうか。


なぜなら、生まれてから後、十分な愛情を、母親や家族から受ける事は、実際には出来ないからです。みな、忙しいからです。みな、人間として未熟だからです。
仕方の無い現実です。



では、なぜ、子供は、他人の愛情を感じることが困難なのでしょうか?
身近な人から、愛されたことがないので、愛された時の、感情の味を知らないからです。


誰でも、何事においても、自分が経験したことがないことを、実感する事は出来ないのは当然なのです。
この事は、誰でも理解できることです。


非常に困難な問題が発生しました!
この問題を解決するには、家族や教師の皆さんは、どうしたらよいのでしょうか?
解決策は、あるのでしょうか?  (つづく)


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     愛情欲求(第1回) 
      

        

(1)愛情欲求とは?
人間が、<他者からの愛情>を求める感情です。


(2)幼少期の子供の愛情欲求
幼少期の子供は、この愛情欲求が特別に強いことは誰でも観察することが出来るでしょう。
幼少期の子供の生活は、そのすべてが、親、特に母親に依存しているので、この愛情欲求は本能的欲望と言えるでしょう。


もしも、母親の<子供を愛する能力が弱かった場合>、あるいは、これは最悪の事態ですが、母親が<子どもをイジメた場合>には、どうなるでしょうか?


このような場合(非常に少ないケースです)は、非常に残念ながら子どもは、「自分が、愛された」と言う感情を経験するチャンスが、非常に少ないか、ゼロとなります。
悲しい事に、この場合、子供の愛情欲求は、ほとんど満たされません。


精神分析学によれば、「幼少期に愛された経験を持たなかった子供は、健全な人格形成が出来ず、後に、ノイローゼを発症する基盤が形成されるだろう」と言う仮説が、ほぼ確実に実証されているようです。


私は、私達が以上のような知識を知っていることは、いろいろな意味で、非常に重要であろうと考えています。(つづく)


ご愛読を宜しくお願いします。
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       どんぐりおじさん


            

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