どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

愛してよ!(第5回)

                    愛してよ!(第5回)


                                      

(7)家庭教育と
わが子が、生まれてから、保育園、幼稚園、小・中・高・大学校、さらに成人するまで、保護者、主に母親が、子供の教育に当たります。


元気な生き生きとした人間に育てるには、家庭の中で、主に母親が、子供を愛する事が出来なければならないでしょう。


これは、とても難しいことですが出来るだけ努力して実行して欲しいと、僕は思います。


では、家族が、どの様なことに気をつければ、子供を愛したと言えるか、僕なりの<心がけて欲しい事>を述べてみたいと思います。


あなたも、ご一緒に考えてください。ご意見がありましたら、お気軽にコメントして下さる様、お願いします。



(7-1)しつけ教育を避けること。
しつけ教育とは、家族が、大人の礼儀作法、常識を、子供に教えたり、守らせようとすることです。「おはようと言いなさい」、「お休みなさいと言いなさい」、・・・・。


(7-2)道徳教育をしない事。
道徳教育とは、家族が、善いこと、悪いことを、子供に教えたり、守らせようとすることです。
「ケンカをしては、いけません」、「悪い事をしたら、あやまりなさい」・・・・。


(7-3)子供がやりたい事を、やらせること。
これは、家族が、子供の考え、判断、希望を大事にすること、尊重することを意味しています。
子供は、自分がやりたい事をやる時、一番、自分の力を発揮するのです。
たとえ失敗しても、よい経験となるのです。満足するのです。


(7-4)家族の<手出し>、<口出し>は、出来るだけ避けること。
子供は、家族(おもに母親)の言うことを、敏感に感じ、よく覚えています。
そして、言われた通りにしようとします。これは、(7-3)の反対となり、望ましい態度とは言えないのです。
「宿題をやってから、遊びに行きなさい」、「自分の部屋を片付けなさい」、「傘は、こんな風にたたむのよ」・・・。


(7-5)家庭の中の決まりは、必要最小限にする。
必要な決まり。
*「5時までに、家に帰りなさい」。
*「9時には、寝なさい」。
*「3食、食べなさい」。
(まだ、他にありますか? それは、ほんとに必要ですか?)



<結論>
以上のことが60パーセント位、守られれば、この家庭には、が溢れていると言えるのではないでしょうか!


ここには<自由な雰囲気>があり、家族が、賑やかに、泣いたり、笑ったり、ケンカをしたり、言いたいことが、何でも言える、素晴らしい自由があるのではないでしょうか!


<自由な雰囲気>の中にこそ、が溢れているのです!(つづく)


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    愛してよ!(第4回)

                                    

(6)母親の偏愛(誤解された愛)
>という感情、<愛する>という行為は、母親だけでなく、多くの人達に誤解されているように、僕は強く感じているのですが、いかがでしょうか?
では、どのように誤解されているでしょうか?


(1)母親が「子供が、欲しがる物品は、出来るだけ多くの時に、買い与えることが、子供を愛する事である」という誤解。


は、子供の健全な成長を援助、促進するものでなければなりません。


母親が、子供が欲しがる物品を、頻繁に買い与えると、子供は、どのように感じるでしょうか?
子供は「私が欲しがれば、ママは、何でも、いつでも、私の願い通りにしてくれるのだ」と思い込むでしょう。


これは、子供の成長に役立たないどころか、子供を依存心の強い、自主性、自立性、自律性、自発性のない弱い人間にしてしまうでしょう。


子供に物を買い与えるのは、必要最小限にすることが、なのです。



(2)母親が「子供が、やって欲しい事を、何でもやってあげる事が、子供を愛することである」という誤解。


これは(1)と同じ理由で、これは、ではありません。


母親は、子供自身の身の回りのことには、手出し、口出しをしないで、自力でやらせることが、強い子供を育てるのです。
「早く、宿題をやりなさい」、「自分の部屋の掃除を、早くやりなさい」、「傘は、ママが、たたんであげようね」などと言う、誤った親切心は、ではありません。


母親は、ある意味、子供を冷たく、突き放さねばならないのです。
ベタベタとクッツイテいては、いけません。


これは、母親にとっては、少し、いや、かなりつらい事ですが、<親の子離れ>が必要なのです。


また、これは、子供にとっても、きびしい<子の親離れ>なのです。


母親は<親の子離れ>、子供は<子の親離れ>というきびしい経験を通して、ふたりは、人間としての独立に向って少しずつ成長して行くことが出来るのです。(つづく)
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どんぐりおじさん

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