どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

「心の違和感」について(第3回)

「心の違和感」について(第3回)


       


 
 『心の違和感』解消法(つづき)


人間は、誰でも、<自分のこと>をほとんど知りません。別の言い方をするならば人間は、誰でも、<自分が、どんな人間か>を、ほんの少ししか知りません。
さらに驚いたことに、人間は、誰でも、<自分のこと>をほとんど知らないことに、気付いていないのです。



<例>
Aさんは、すぐ憂鬱になります。でも、Aさんは「自分は、すぐ憂鬱になる人間だ」と言うことに気付いていません。
さらに、<なぜ、自分が、すぐ憂鬱になるのか>を、Aさんは知りません。


もし、Aさんが、忍耐強く自分の心を見つめ、観察し、不快な憂鬱から解放されたいと強く願い、そして、次の(1)、(2)に気付くならば、Aさんは、自分が悩んでいる不快な憂鬱から、解放されるでしょう。


(1)<自分が、すぐ憂鬱になること>を、前回述べた4点法を使いハッキリと、知り、気付くこと。


(2)さらに、<自分が、どんな時に、なぜ、憂鬱になるか>をハッ
キリと知り、気付くこと。別な言い方で言えば、憂鬱になる原因、心のカラクリに気付くこと。


(1)も(2)も、時間がかかるでしょう。あせらず、マイペースでコツコツとやること。誰にとっても、心の問題を解決する事は、とても困難なのですから。


以上、Aさんの憂鬱を例に挙げましたが、以上に述べたことは、憂鬱以外の、すべての<心の違和感>、<心の問題>に適用出来ると、僕は信じます。


ここで、一つ、付け加えたい事が、あります。それは、<心の違和感>が、病的な場合は
信頼できる分析医、カウンセラーの助力を求める事を提案しました。しかし、その場合でも、専門家は、Aさんの個人的な生活の中で起こる4点を知りません。ですから、Aさんが、専門家との対話の中で、4点を伝えることが出来れば、多くの治療効果が、期待出来るはずです。


私が、今、言いたい事を端的に言うならば、こうなります。
「すべての人間の、心の問題が、病的であろうと、なかろうと、(1)、(2)は、心の問題を解決するための、キー・ポイントだ」と。(つづく)
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どんぐりおじさん



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