「ほめる」とは、何でしょう?
「ほめる」とは、何でしょう?
多くの先生方の記事を読み、「ほめる」と言う言葉の意味合いが、先生によって異なっていると感じています。
僕の判断では、2種類あるように感じています。
今回は、その2種類の「ほめる」が、生徒に与える影響を考えたいと思います。
(1)第一種の「ほめる」。
先生が、生徒の言動を見たり聞いたりした、その瞬間、「なねほど!」、「素晴らしい!」、「そうだ!」などと、心から共感、共鳴、同感した場合。
この場合は、この先生は、その瞬間の自分の感情、本心をそのまま生徒に伝えています。
生徒は、先生の「喜び」、「暖かさ」を感じ、生徒も喜んでいるに違いありません。
二人の間(あいだ)に<心の交流>が起こったのです。
<心の交流>こそ、生徒の人間的成長を強く促進すると、僕は確信しています。
<心>とは、一瞬、一瞬、湧き起こる<気持ち(感情)>と<願い>です(<新・教育学>の私の定義)。
(2)第2種の「ほめる」。
この先生は、自分の意図、目的を持っています。
その意図とは、たとえば「生徒は褒めてやると学習意欲が向上するものだ」などと言うものです。
このような意図による発言(「褒め言葉」)には、先生自身の、その瞬間の感情が、ありません。
気持ちが、乗っていません。
先生の「褒め言葉」を聞いた時、生徒は、どう感じるでしょうか?
感受性の強い生徒(生徒は、先生より、はるかに強い感受性を持っています)は、「おや?」と言う不信感を感じるに違いありません。
不信感は、二人の<あいだ>の距離を広げます。
前に述べた<心の交流>も決して起こりません。
きつい言葉をお許し下さい。
第二種の「褒める」は、生徒の人間形成を妨害すると、僕は確信しています。
**以上、僕の見解を述べましたが、あなたは、どのように感じられたでしょうか?
あなたの率直な感想をお伝えくださるよう切望しています。
(どんぐりおじさん)