どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

<新・教育学>、体系。

この記事は、先生方だけでなく、一般の皆さんにも、お読みいただきたいと、私は願っています。
その場合は<先生>を<親、保護者>、<生徒>を<自分の子ども>と変換して下さい。
内容自体は、変換の必要は、まったくありません。



本図の用語解説。
*<新・教育学>の目的は、ただひとつ、生徒の人格養成(人間形成。人間的成長)です。
生徒を幸福に導く道は、ここにしかないと、僕は確信しています。
知識教育は、そのための補助手段として、必要になるに過ぎません。




実現化傾向。
すべての人間は、生まれながらにして、自己を健全な方向へ成長、発展させようとする傾向を持っている」(カール・ロジャースが発見し、立証した仮説)。


生徒は、自分の実現化傾向をエネルギーとして、自分の力で、積極的に、自分の人格養成(人間形成、人間的成長)を、生涯を通して実現して行くことができるのです。
ただし、生徒の実現化傾向が発現するには、生徒のまわりに、自由な環境、自由な雰囲気が、必要不可欠なのです。


もし、教師や親から、自由な環境、自由な雰囲気が与えられなければ、持って生まれた生徒の多くの能力は開花されず、自分の人格を高めて行くことが出来ません。
そこで、教師の最も大事な役割は、生徒の周りに、自由な環境、自由な雰囲気を作り出すことなのです。
これが不十分な場合は、生徒は幸福にはなりにくいのです。
これほど残念なことが、他にあるでしょうか!


躾け教育、道徳教育は、自由な雰囲気を作り出すことができません。




対話。
一人の教師が、一人の生徒と対面し、対等に、自由に、お互いの気持ちや考えを伝え合うこと」。
もし、教師の態度が威圧的であれば、対話が成立しないのは言うまでもありません。


躾け教育、道徳教育には、自由な対話が、ありません。




*ポジテイブ・リガード。
肯定的関心。ネガテイブ・リガード(「否定的関心」の反対」。
簡潔に言えば「肯定的関心」とは、教師の生徒に対する「愛情」であり、「暖かい見守り」です。
生徒の人格養成のための、教師が、生徒、一人ひとりに対して、肯定的関心を持って、一人ひとりの言動を観察することが非常に大切です。


躾け教育、道徳教育では、教師は生徒に対し「否定的関心」を抱いています。
                                 =以上=

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