どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

新・教育学(その3)

私達は、子供(誕生から、いつまでも)が、心身ともに、元気に育ち、生き生きと暮らして行くことを願っています。
しかし、この願いを達成して行くことは、私達にとっても、子供達にとっても、とても困難な道です。
この[新・教育学]が、この願いを達成するために、何かしらお役に立つ事を切望しています。


皆さんからのコメントを心待ちにしています。




     人格養成のための<新教育学>(その3)
            対話による生徒中心の教育


                                                  

                                        

     
(Ⅳ)<人格養成>は、誰が、いつ、どこで、どのようにして、実現して行くのでしょうか?
それは、生徒自身が、自分が持って生まれた多くの能力を高め、その能力を発揮しながら、毎日の生活の、すべての場=家庭生活でも、学校生活(授業でも、それ以外の全ての場)でも=を通して、自分の人生を賭けて、少しずつ実現して行くのです。ですから、生徒の人生の目標は、<自分自身の人格を養成(形成)して行くこと>です。


しかし、生徒は、自分が持って生まれた多くの能力を、自分の力で発揮して行く力を、はたして、持っているのでしょうか? 


これについては、カール・R・ロジャース博士が、すばらしい仮説を発表しています。


ロジャース博士のプロフィール。
アメリカ合衆国の臨床心理学者。「クライエント中心のカウンセリング」の創始者。日本にも、2度、来日している。ウィスコンシン大学を卒業し、2ヵ月後にヘレンと結婚。コロンビア大学教育学部で臨床心理学を学び、在学中、ニュウヨーク児童相談所の研修員となる。卒業後、ロチェスター児童虐待防止協会で12年間、カウンセリングに携わる。オハイオ州立大学、シカゴ大学、ウィスコンシン大学で教授となり、教育と研究を行い「クライエント中心のカウンセリング」を創始した。



(Ⅴ)C・ロジャースの仮説
「すべての人間は、生まれながらにして、自己を健全な方向へ成長・発展させて行く潜在的傾向(潜在的能力、潜在的性質)を有する。
この潜在的傾向を、実現化傾向と名づける」。


ここで重要なことは、ロジャース博士は、自分自身の長年のカウンセリング体験からこの仮説を生み出し、この仮説を実証している、という点です。哲学者が、論理的に考え出しただけの、実証されていない仮説ではないのです。


さて、私達は、この仮説を承認できるでしょうか?
私達が、子供達を偏見なしに観察すれば、誰でも「確かに、その通りだ」とこの仮説を承認出きるに違いない、と私は考えるのですが、いかがでしょうか?
     
乳幼児は、誰も教えないのに、乳首からオチチを吸い、やがてハイハイし、立ち上がり、歩き出し、・・・。
今出来ないことに、何度でも挑戦していく子供達! 
このように子供達が、どんどん発達し、生き生きと成長して行く姿を見ていると、誰でも、ロジャースの言う人間の<実現化傾向>を観察する事ができ、感動を持ってロジャースの仮説を認めることが出来るのではないでしょうか!


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     どんぐりおじさん


                   

       今は、花は、二つ、三つ、咲いてます。
    咲き終わったところには、鞘が付き、その中に、直径0・5ミリ位の
    小さなタネが、50粒位は入っています。
    来年、苗を育て、お花の好きな人達に差上げます。
             

  

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