どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

教師に求められる人間的能力(6)・<先生自身の性格を認識する洞察力>・ = 自己概念テスト結果の分析(9)=


          教師に求められる人間的能力(6)


 <先生が自分の性格を認識する洞察力>
   
= 自己概念テスト結果の分析(9)=

      

(13)私は、生徒に「善いこと、悪い事」を 教えようとする。


プラス側のあなたは、この教育方針に賛成した訳です。
では、あなたにお聞きしたいと思います。
       *「善いこと」とは、何ですか?
       *「悪いこと」とは、何ですか?


あなた「そんな事は、昔から決まっている事だから、今さら私が考える必要はありません」。
わたし「あなたは、昔から決まっている事だ、と言われましたが、いつ、誰が、決めたのですか?」
あなた「わたしは、そんなことは、知りません。しかし、昔から言われてきた事だから、間違いはありません」
わたし「あなたは、なぜ、『昔から言われていることは、間違いがない』と判断出来るのですか?」
あなた「こんな、抽象的な議論をしていても始まりませんから、具体例で話し合いませんか?」
わたし「それは、いいアイデアですね。では、昔から、おそらく多くの国で、『嘘をつくことは、悪い事だ』と言われてきましたが、この事について、あなたは、どう考えますか?
あなた「当然、『嘘をつく事』は、悪いに決まっています」。
わたし「では、お聞きします。『嘘をつく人は、悪い人だ』と言う事になりますね?」
あなた「当然、そうなります」
わたし「しかし、実際の生活では、私達、すべての大人達(子供達は、ほとんど嘘をつきません。実に正直です)は、毎日、毎日、何度も嘘をつきながら暮らしています。本心を言う事など、めったにありません(ここでは、『本心ではない事を言うのが、嘘だ』と定義しています)。この事実を、あなたは認めますか?」
あなた「認めないわけには、いきません」
わたし「そうなると、あなたも、わたしも、政治家も、保護者も、皆、嘘つきだ、悪い人だ、という事になりますね」
あなた「そうなります。しかし、相手が言った事に、私が、そう思わなくても『そうですね』と本心ではないこと(嘘)を言わないと、自分や他人が、傷ついたり、損をしてしまうことがあるのですから、仕方がないでしょう!」
わたし「わたしも、そう思います。『嘘も、方便』である事を、あなたも、私も、認めたことになりますね」
あなた「そうなります」
わたし「そうなると、嘘は、時と場合では、自分や他人の利益を守るために、有益であり、一概に、悪い事だとは言えない、と言うことになりますね」
あなた「そう言うことになりますね。結局、あなたが、わたしに言いたかったことは、何でしょうか?」


わたし「一概に、物事や人間の行動を、『善い事だ』とか、『悪い事だ』とか、二者択一の判断基準で判断する事は出来ないのではないか、という事をお伝えしたかったのです。


人間の生活は実に複雑です。
環境も、人の気持ちも、刻々、変化して行きます。
この様な中で、物事を、『白か、黒か』、『正しいか、誤りか』、『右か、左か』などと判断する事は出来ないのではないか。
ある時は、善い事でも、別の時には、悪い場合も、あるのではないか、という事をお伝えしたかったのです。


実際の生活の中で、人間の行動や考えの妥当性、適切性、現実性、利害損得、などを判断する時には、二者択一の判断基準を使わないで、ケース・バイ・ケースで、「そうすると、どんな事が、実際に、起こりそうか」、「あーすると、どうなりそうか」を、自分なりに、時には他の人にも相談して、具体的に、慎重に、検討し、判断することが、現実的な判断の方法なのでは、ないでしょうか?」
   
あなた「確かに、あなたの判断の仕方が、妥当だと言う気がしてきました」
わたし「理解しあえて、本当に良かったと思います」


今、この二人の会話を聴いて、あなたは、どう感じられたでしょうか?
ぜひ、コメントをお願いします。
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    どんぐりおじさん
         takano2424@sky.plala.or.jp


           



       








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