どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

一日・一言(その42)・・教育と評価(その4)

    一日・一言(その42)



      教育と評価(その4)


       


これまで、教師が、生徒を評価する場合に生ずるいろいろの問題について、私の見解を述べてきました。
今回は、それを整理し、まとめて見たいと思います。
(1)基本理念。
生徒は、ひとり、ひとり、性格、能力、家庭環境が異なります。
このことを、尊重して、生徒をよくよく観察し、評価する事が、何より重要です。


(2)外側評価(外的評価)。
(2-1)外側評価とは、生徒の外側に現れている現象、言いかえれば、生徒の言動(発言と動き)の評価です(私が規定した定義です)。
この現象は、外から観察する事が出来ます。観察は、ある期間、可能な限り、正確に行われる必要があります。それには、複数の先生によって、多くのデーターを得ることが望まれます。
担任の先生ひとりでは、不正確なデーターになりやすいからです。


(2-2)外側評価は、生徒や保護者に知られないようにしなければなりません。
先生だけが知っている生徒の秘密情報にしなければなりません。
なぜでしょうか?
クラス、30人の生徒の評価結果に順番をつけて、これが生徒に知られると、どうなるでしょうか?


具体例で考えて見ましょう。
良く描けている絵のみを、壁に貼りだす」。
貼りだされた生徒は、どう感じるでしょうか?
貼りだされなかった生徒は、どう感じるでしょうか?
私が、ご説明するまでもありません。


通知表、連絡帳などで、「お宅のお子さんは、挨拶が良く出来ません」などと知らせるとどうなるでしょうか?
親は、子供を責めるでしょう。子供は、どう感じるでしょうか?



(3)内側評価(内的評価)
(3-1)内側評価とは、外側からは見えないが、生徒の内部に存在していると思われる内部情況の評価です。
内部状況には、どのようなものが、あるでしょうか?
生徒の性格、能力、努力、葛藤などです。


先生は、これらの生徒の内部状況を知ることが出来るでしょうか?
生徒の外部状況を、良く観察することによって、ある程度までは知ることが出来るでしょう。それには、先生の人間についての知識と洞察力が求められます。


先生は、生徒のこれらの内部状況を知り、問題があるか、ないかを、評価、判定し、生徒が、より健全な方向へ進むように対応するでしょう。


具体例で考えて見ましょう。
いつも、遅刻して来る生徒がいる。
「遅刻ばかりして、だめじゃないか!」
これは、生徒を傷つける、浅はかな外部評価です。
内部状況を無視しているのです。


内部状況に注目するならば、どうなるでしょうか?
「どうして、遅刻が多いのかな? 夜ふかしで、朝、眠くて起きられないのかな?家族が子供に無関心なのかな?・・・」といろいろ考え、内部状況を知る事ができるでしょう。


先生は、話し合いで知ることが出来た、生徒の内部状況を評価、判断して、生徒が健全な方向に成長するように対応する事が出来るのです。


遅刻の原因が家庭にあった場合は、家族との話し合いが必要になるでしょう。
                                (おわり)






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