どんぐりおじさんの<人間関係論>

教育学を中心に、人間関係論やコミュニケーション論などに関する私案を、いろいろ書いています

一日・一言(その36)・・<良い子>を作らないために。

      一日・一言(その36)



    <良い子>を作らないために!
         <良い子>の発生と心理と改善策。


        


家庭教育、学校教育における、緊急にして最も重要な課題は<良い子>の研究ではないでしょうか。
私は、そう思っていますので、ここに私見を述べたいと思います。
ぜひ、ご一読くださるようお願い致します。
また、皆さんのご意見も教えて頂きたいと願っています。



(1)良い子は、こうして作られます。
(1-1)対話の中で。
子供は、生まれた時から、親にほめて貰う事が大好きです。
ほめられると気持ちが良いからです。
ほめて貰う事が習慣になると、この欲求はますます強まります。
子供が家庭を出て、保育園、幼稚園、小学校に行くようになると、今度は先生から
ほめて貰いたがるのです。


注)ここで言う<ほめる>と言う行為は、大人が、必要以上に、子供や生徒を高く評価する発言を指します。


(1-2)順位、点数を付けることによって。
対話以外でも、子供に「自分が、ほめられた、高く評価された」と感じさせる事ができます。主に、学校でいろいろ行われています。それは、先生が子供の行為に、順位、点数を付けることです。


*生徒の作文、絵などの優秀作品を表彰したり、教室に貼りだしたりする。
*答案に点数を付ける。
*通知表、連絡帳などで、生徒の態度をほめる。


こうして、9歳ごろまでは存在していた大切な自主性、自発性、感受性、自己主張力、自己評価能力などは、少しづつ消えて<良い子>が出来上がるでしょう。



(2)<良い子>の心理。
<良い子>は大人(親、先生)から、ほめられそうな事ばかりを想像して行動します。
「一刻、一刻、自分が、やりたい事」を感じる基盤がありません。
「一刻、一刻、自分が、やりたい事をやる」などと言う事は思いもよらない事なのです。
「一刻、一刻、自分が、やりたい事をやる」と言う自己経験がないので、人間的成長は起こりません。
残念な事に、9歳頃までは持っていた、自主性、自発性、感受性、自己主張力、自己評価能力は失なわれています。
過大な優越感ばかりが、あるのです。


一言で言えば、自己喪失人間です。


ここで注意して欲しいことがあります。
それは、すべての人間は<良い子>の心理を持っています。
なぜなら、9歳ごろまでに、ある程度、<良い子>の心理が、大人(主に、親や先生)から植え付けられているからです。
程度の違いがあるだけです。
良い子の心理が、100パーセントの人間などは存在しないのです。
良い子の心理が、ゼロパーセントの人間なども存在しないのです。


私達は、ここで大きな課題、人生の課題が、発生したことを見逃してはなりません。
<自己喪失人間(良い子)が、自己を快復するにはどうしたら良いか>と言う課題です。
一生かかる大仕事が発生したのです。
この課題を解決する方法は、自分の中に<良い子>の心理が存在する事に気付くこと以外には在り得ないでしょう。


(3)良い子を作らないためには、どうすればよいか?
<良い子>の心理が、子供の心に一旦植え付けられてしまうと、これを改善する事は一生かかる大仕事になってしまうのです。
ですから、親や先生が充分注意して、良い子を作らないことが肝心です。
それには、どうしたらよいでしょうか?
それは、前に述べたように、<良い子>が作られていく過程を見れば答えは明らかです。
それは次の様になるでしょう。


(3-1)対話の中で。
大人(おもに、親や先生)が、子供をやたらとほめないことです。
「この絵は、よくかけているね」、「80点!すごいね」などと言わないこと。
結果だけを評価するから、こんなことを言いたくなるのです。
プロセスに注目して下さい。そして、次のようにプロセスを認めた発言をしてください。
「がんばって、描いたんだね。よかったね」。「80点。頑張ったんだね。先生、嬉しいよ」。


(3-2)順位、点数を付けない。
結果だけを評価しないこと。順位、点数を付けないこと。
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    どんぐりおじさん
      

       





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